ラグナクリムゾン 第1話「死神が生まれた日」
竜によって人が捕食される世界で、竜と戦う人々が狩竜人(かりゅうど)。ラグナは神童とも呼ばれる天才的な狩竜人の少女、レオニカと共に竜と戦う日々を送っていた。自分は弱いからいつかは竜に殺される。だけどその時に何でも良いからレオニカの役に立てたらと思いながら日々を送っていたラグナであるが、ある時から夢の中に謎の人物が現れて、レオニカが殺される映像を何度も見せられるようになる・・・というなかなかに衝撃的な始まりですが、流石にこの展開だと1話30分で一段落付くところまで進めるのは難しいとみて、第1話は2回枠の60分にしたか。まあ正解だな。
要はラグナはレオニカを失った後、死ぬほどの努力をして竜にとっての死神と言って良いレベルまで強くなったのだが、そこまで強くなった時には狩るべき竜も自分が守りたかった人たちも全てをなくしていて、その強烈な後悔と空虚さの中から、過去のレオニカを失った時点での自分に今の自分の強さを伝えようとしたと。まあそもそもかなり無理のある設定なんだが、一番の無理はレオニカを失った後に血の出るような努力で最強になったという点だな。もともと狩竜人としての才能がないとレオニカに断言されているラグナが、レオニカを失った悲しみと怒りで努力したからといって無敵になれるというのが・・・。ほとんど「毎日腹筋や腕立て伏せを必死でやっていたら、どんな敵でもワンパンで倒せるほどに強くなった」というレベルの無茶。
まあそんな無茶は承知の上で超ご都合主義的な展開を持ってきたんだろうとは思うが。そうなるとこの作品がどういう方向を目指しているのかが一番のポイントだが、そこまでは今回の限りでは分からんな。一番くだらないのは、無双の主人公がさらに無双な竜達と戦っていくだけという北斗の拳的展開だが・・・実のところその路線が一番可能性が高そうにも見えるが。まあしばしチェック。