白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2022年秋アニメ 金曜日編

アキバ冥途戦争 第1話「ブヒれ!今日からアキバの新人メイド!」

 なんだこの作品? わけ分からん。要はメイドが出てくる任侠物をやりたかったのか? しかしメイド服着て銃を撃ちまくるって設定が、女子高生が殺し屋やっているリコリスとかよりもよっぽどあり得ないし、そんな突飛な設定しているくせに、なぜか1985年秋葉原とか、1999年秋葉原とか、舞台設定はやけにリアルなものにしている。それがズレまくってて意味不明。しかもなぜ現代でなくてあえて1999年なのか。まあメイド喫茶全盛の頃をイメージしてるのかもしれないが。

     
なんかBlu-rayは早々と発売されるらしい

 またヒロインの設定もリアリティがないんだよな。メイドに憧れて上京ってそんな奴いるか。オタク男がメイド喫茶に行きたいって上京するのは分かるが、女の子がメイドになりたいって上京するのって、風俗希望と大して差がないような気がするんだが・・・。まあそれはともかくとして、いくらなんでも1999年の秋葉原の真ん中で拳銃ぶっ放して殺戮の嵐だったら、あそこまでなる前に警察が大騒ぎする。だから設定にリアリティのかけらもない。それならいっそのこと、以前の「逆転世界ノ電池少女」みたいに未来の異世界的な秋葉原なら納得がいく。

 殊更に任侠物のパロって雰囲気でもないんだよな。しかも単純な任侠アクションとしても決して出来が良いとは感じない。そっちに行くとなるとヒロインのキャラが致命的に足引っ張るから。もう完全にネタに詰まった作者が、とにかく何でもいいから新しい要素をぶち込んどけと作ったとしか思えん。

 まあどっちにしても面白くもなければ二重三重の意味で趣味でないので、これは即脱落です。

 

 

虫かぶり姫 第1話「見せかけの婚約者」

 虫かぶりって何だと思っていたら本の虫から虫かぶりって、しかし普通はそうはならんのではなどとツッコミ入れたくなる。てっきり昔話の鉢かぶり姫みたいなものかと思っていた。

     
なんかコミックが出てるみたいですね

 で、内容は典型的な少女マンガですね。イケメン王太子から「王宮内の本が読み放題になるから、名ばかりの婚約者になってくれないか」と言われて本目的でそれに応じるヒロイン。「本のためなら手段は選んでられません」ってやつか。あれ?そういうタイトルと内容の作品なかったっけ? 

 で、形だけの婚約者になったはずだったのが、その王太子が単なるイケメンだけでなくて人格的にも好青年だったもんだから、名ばかりの婚約者のはずがだんだんと本当に愛情を感じ始めたってところが今回の内容。

 これだけだったらありがちだが、さらにヒロインの周りには他にもヒロインのことを気にかけているイケメンがワラワラという逆ハーレムの要素もある。そういう点では腐女子も対象にしているな。

 そしてヒロインの前に現れたいかにもの女。明らかにあちこちの男に媚び売りまくってます。現実にもこういうタイプの女っていますが、こういう女って必ず誰かを陥れようとするんですよね。まあお約束としてはヒロインを陥れて、王太子を奪おうとするってところか。ただそこでどういう展開するんだろう。すべてを失ったヒロインが、本から得た知識を使って反撃をするってのがお約束なんだが、そういうバイタリティをあえて排除しているようなヒロイン設定なんで、そういう方向のストーリーもやりにくいんだよな。

 とりあえず単にヒロインモテモテの逆ハーレムウハウハ作品だったら、私としては見る意味ないので落ちます。またあまり少女漫画的な愛憎ドロドロの作品でも、多分しんどくなって落ちます。とにかくしばらく様子見かな。

 

 

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