ニューヨークシンフォニカーにはかなり裏がありそう
おやおや、あの選民思想の権化のような男、想像以上にクズでしたが、クズに相応しいというかあまりにひどすぎる末路を辿ったようです。あっさりと上から「不要」と切り捨てられ、配下だと思っていた地獄にまで見限られた模様。恐らくこりゃ完全にアイデンティティの崩壊だなと思っていたら、第9話冒頭では完全にあっち系の病棟に入院になってしまった模様。まあこの手の輩ってのは、山より高いプライドがすべてですから、それが崩壊したら呆気なく人格壊れてしまいます。そこで凶暴性が炸裂するタイプもいるんですが、こいつの場合は完全に魂が抜けしまった模様。
こうなったらこいつの上司のザーガンも明らかに裏がありそうですね。タクトの親父が亡くなったD2の襲撃事件にも関与していた模様だし。どうもその辺りをレニーが探っていて、真相は分かっている模様。で、タクトに「それを聞く勇気があるか」と確認したところで第9話完というかなり先に気を持たせる展開になってます。タクトは参戦する気満々のようですが、既に運命が戦う度に命を削っている状態で、もう限界は近そうなんだが、それがどうなるかというのが話の肝のようです。
運命の成長がそれにしても著しいし、よく描けている
それにしてもここ数話での運命の成長ぶりがすごいな。最初はタクトのことなんて全くかまわずにD2を倒すために突っ走っていたが、タクトと協調するどころか、今回なんてタクトを守るために戦いを放棄して逃げ出した。しかも最後はタクトの盾になって守るつもりだった模様。この運命の成長と、さらにはタクトの成長がこの作品の縦線になっている。やっぱりこの縦線がしっかりとは言っている作品は安定性があるわ。最近は成長しないと言うよりも、端っから壊れている主人公とか、最初から無双すぎて成長の余地のない主人公という作品が多かったから、こういう「古典的な」展開を見るとホッとする。
結局はアンナは運命をニューヨークシンフォニカーで調整してもらおうと、姉のシャルロッティを頼ってニューヨークまでやって来たんですが、残念ながらシャルロッティの手には負えない模様。「手遅れだった」というようなことをポロッと言ってましたが、何かムジカートの根本に絡んでいる問題がありそうな気配。そもそもムジカートがどういう経緯で生まれるかということもまだ語られていないから。どうも人間を依り代にするみたいではあるが。
今までアンナは運命を通してコゼットを見ていたのであって、運命のことを見ていなかったというようなことを言っていたが、タクトもそういうところが最初はあった。しかし今は完全に運命を運命としてみている。そしてその運命と心を通わせ始めている。
いよいよ最終決戦なんだろうか?
レニーがタクトに今生の別れみたいなことを言っていたが、そもそも第9話の最初でタイタンも自身の死亡フラグを立てるような発言をしていた。つまり彼らはこれから容易ならざる戦い(それもかなり分が悪い)をすることになっているんだろう事は分かるが、その詳細は次回ってことか。いよいよ大ボス戦か? 普通に考えたら大ボスはザーガンで、その配下が天国と地獄だろうな。彼ら自体が実はD2の黒幕だったってことがあり得る。
まあ普通に考えたらタイタンと運命では明らかに分が悪いのだが、そこは「愛の力」でどう逆転するかって話か? 正直なところ運命の二段変身ぐらいあるかもって感じがしたりする。それとチョロッと出てきてそれ以降全くご無沙汰の孤独なムジカート・ワルキューレ君はどうなったんだ?
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