木曜の夜に放送されたアニメ作品から、昨期から続きの作品を除いた作品です。
世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する Plan01 信用の報酬
転生ものの作品のようですが、当初のようなニートが異世界に転生しただけで無双でウハウハという展開はさすがにストーリーが回らなくなってきたので(所詮はいくらチート能力を付加してもニートはニートなのでストーリーが動かない)、最近の一つの流れとして最初から高い能力を持っているものが転生するというパターンが出来ているんですが、実際はこのパターンだと、まず視聴者層にアピールしない(俺だって異世界に転生できたら無双になれるというメインターゲット層のニーズに合わない)のと、そもそも転生に意味がないんですよね。この作品にしたって、別に世界最高の暗殺者が異世界に転生しなくても、そもそもその異世界で最高の暗殺者が誕生すれば良いだけの話であって。
最初に出てきたスナイパーが転生後の彼の姿だとしたら、現世ではかなりベテランでもう引退を迎えていた暗殺者が、異世界でまた子供からやり直すってことか。で、子供の時から前世での記憶を持っているから、いきなり無双ってか。しかしこれは転生で無双になるんでなく、そもそも無双な奴が転生しただけだからな。
そして何やら女神とやらが勇者を殺害させたいから彼を召喚したらしいのだが、なぜ女神が勇者を殺害する必要があるのかという辺りがこの作品世界の鍵か? どういう女神なのかは知らんが、勇者が彼女の利益に反する行動を始めたってことか。
何か単純に暗殺者ものにしたら「ゴルゴ13」みたいな作品を書けないから、無理やりに異世界という舞台に持ってきたって感が強いな。本来なら単純に暗殺ものだけでも作品に出来るのだが。今回を見ているだけでも多分異世界の必然性のない作品になるだろうと推測する。と言うわけで「設定倒れかな」という気配が早くもプンプン。
サクガン 第1話「FATHERS&DAUGHTERS」
世界設定がよくわからないが、どうやら穴蔵のような世界で人々が生きていて、その穴蔵の外の世界には怪獣がウロウロしているが、ヒロインは穴蔵の世界の外に出ることを目指していたという内容か。
どうやら父娘でのドタバタ冒険ものになりそうな印象なんだが、序盤のヘッポコほのぼのした雰囲気が終盤でぶっ飛んだのに驚かされた。結局はあの親父の馴染みだった父娘は怪獣に立ち向かってあっさりと死亡ってことですか。まさかああいう登場の仕方をしたキャラをああいう死に方をさせるとは予想外でした。絵柄やストーリーの運び方の雰囲気から、そんなハードな展開する作品とは想像してなかったので。
結局は娘の方は悲惨な出来事に徹底的に打ちのめされたが、しかしそれでも外の世界に対する憧れを捨てることは出来ない。そして父親の方は娘の思いが分かっているところに、今回の大惨事でいよいよ旅立つべき時が来たと決心する。と言うところまでがスピーディーに描かれていたのが今回。立ち上がりとしては上々の内容にはなってます。ただまだ分からないのは、ギャグテイストとシリアスのバランスをどの程度で行くべきつもりなのか。これのバランスをしくじったら話が破綻しますから。
以上、とりあえず上記の2作品をチェック。目下のところはどちらもしばらくフォローしますが、共に可能性と共に不安要素もある作品です。
