白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

白い砂のアクアトープ 第14話「ペンギンチェイサー」

風花がお助けキャラとして復帰しましたが

 おやおや風花まで作品に復帰しました。これは私の予想外かな。私だったら主人公を明確化させるために風花は出さないところですが。やっぱりこの作品は風花とくくるのダブル主人公で進行させるのか・・・と思っていたんですが、今回見ていると風花の扱いはやはり大きいですが、どうもあくまでサブキャラ扱いのように感じる。

     
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 基本的に風花が抱えていた問題は、彼女が水族館で働く道を選んだ時点で解決したことになりますからね。彼女を中心に描くべき葛藤はもうない。となると現時点では悩めるくくるに対する有力なお助けキャラってポジションになるので、そうなったら必然的にサブキャラになる。どうも最初から彼女の扱いってこの作品では微妙なところがありますが。第1期見てても、本来は主役だったはずがくくるのキャラが強烈だったので、結果としてはそれに食われたって面もあるんですよね。美人だけど気配り型で押しが弱いというキャラは、アイドルグループでもアニメでもセンターにはなりにくい(笑)。

 で、風花が戻ってきたことでの一番の功績は、ギクシャクしていたくくると知夢との間を取り持ったってことか。知夢は研修期間での件でくくるに対してはわだかまりがあるから、どうにも彼女に対して素直に対処できないところがある。風花とマリナが間に入ったことで自然な形で取り持って、知夢から妥協を引き出した。まあいずれは彼女もくくるについて「この子は純粋すぎるだけで別に悪い子ではない」という理解をしていくことになるんでしょうが、それは今期全体を通して描かれるテーマの一つかな。

 

 

ただ増えすぎたキャラは不安要因ではある

 かなり仕事に戸惑って最初はモチベーションも落ちていたくくるですが、本来の一生懸命な性格と、厳しい上司の指導もあってメキメキとスキルが上がっていっている気配があります。くくるはいずれは飼育員の現場に行きたいという強い希望があるようですが、今のキャリアを見ていると、この延長には将来はやっぱりマネージメントの方というわけで館長などの道が垣間見えるんですが、まあ本人はそれは意識してないでしょうね。本人は専門職志望なのにもかかわらず、明らかに総合職としてのキャリアを積んでいる。しかも始めてみたら、館長の読み通りそこそやれそう。

 ところで第2期になっての最大の不安要因は、キャラが増えすぎたってことでしょうね。新キャラについてはこれから描いていくんでしょうが、そうなるとがまがまメンバーが割を食うことになります。その上に風花というサブキャラの中ではかなり強いキャラまで参戦したことで、がまがまキャラが空気になりつつあります。今回見てても既に夏凜姉さんは空気で、櫂とかなんかも背景、空也に至っては「あれ?いない」状態ですからね。気をつけないと「誰も描けなかった」ってことになりかねない。くくるを話の中心として回すのは当然ですが、その時に回りのキャラがくくるにとって都合の良いだけの背景になってしまったら、ドラマが一気に浅くなる。

 

 

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