以前より各アニメ作品に対するコメントなどをこのブログで書いていますが、私の文章が悪いせいか「どの作品をどの程度評価しているか分からない」とか「全作品を酷評しているようにも見える」とか言われがちであります。そこで実際に私が各作品をどの程度評価しているのかを得点型式で紹介することにしました。
評価についてはまず総合評価はA~Dの4段階でAが最上でDが最低となります。
各項目は「キャラの魅力」というのはいわゆるキャラ萌えとかいうのではなく、キャラがリアリティや魅力を持ってキチンと描かれているかということ。「ストーリー性」はそのものズバリの盛り上がる興味を持てるストーリー展開となっているか。「納得性」というのは話の設定に無理があったり、ストーリー展開が無茶だったり、演出がひどかったり、そもそも作品が完結しなかったりなど、納得しにくい難点を抱えていないかというものになり、各項目3段階で評価しています。
ではまず2020年夏アニメについて、なお2クール連続作品の場合は、最終回が含まれるシーズンに評価することにします。
Re:ゼロから始まる異世界生活2nd season
総合評価 C
キャラの魅力☆☆ ストーリー性☆☆ 納得性☆
どうしても長編の中途と言うことでストーリー的にツラい。特に最終的にほとんど話が進まずにひたすら混沌状態でその最中に終わってしまうと言うのはしんどいところ。まあ元々今期だけで完成のものでないので中途半端なのは仕方ないが、それにしても見ていてしんどかった。
魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~
総合評価 A
キャラの魅力☆☆☆ ストーリー性☆☆☆ 納得性☆☆
コテコテお約束のキャラ配置、主人公が無双すぎて豪快にご都合主義なストーリーと、正直なところほとんど期待せずに見ていた作品である。しかしその主人公の無双っぷりと、ご都合主義な展開が逆に爽快感につながって、思いの外痛快なストーリーとなった。結果オーライの珍しい作品。
A.I.C.O.Incarnation
総合評価 A
キャラの魅力☆☆☆ ストーリー性☆☆ 納得性☆☆☆
ヒロインが突然に大事件に巻き込まれていくという話だが、そのヒロインや周りを取り巻く人間関係がよく描けていた。またヒロインの存在自体に謎を含ませ、その謎が後半になってもたらす怒濤の展開はなかなかに息を呑むものもあった。盛り込みすぎた設定のすべてが活かせたというわけではないが、破綻なく納得出来るストーリーとしてまとめ上げた。
デカダンス
総合評価 B
キャラの魅力☆☆☆ ストーリー性☆☆ 納得性☆☆
キャラは非常に良く描けていて実に魅力的である。また冒険ストーリーとしてもまとまっている。ただあえて二重構造にした複雑な世界設定は本当に必要だったのかの疑問はどうしてもつきまとう。もう少し単純な設定でも十分に作品が生きたのではという気がしてならないが、トータルとしてはまずまずの作品である。
ノー・ガンズ・ライフ
総合評価 B
キャラの魅力☆☆ ストーリー性☆☆ 納得性☆☆
長編の途中なので話が唐突に途切れてしまうが、その割には意外に尻切れトンボ感はない。主人公とそれを取り巻く人物のキャラクターについてはなかなかに説得力があり、重い過去を抱える主人公の乾十三のその過去自身がストーリーの鍵となってくる展開はそれなりに興味深い。最後までその魅力で見せきった。
天晴爛漫!
総合評価 A
キャラの魅力☆☆☆ ストーリー性☆☆☆ 納得性☆☆☆
実は全くノーマークの作品で、録画をするだけで放置していたのだが、暇な時に第1話から少し見始めたら予想外に面白く、結局は途中からフォローすることになった。
内容的には21世紀版チキチキマシン猛レースとでも言うべき内容。展開的にも設定的にも今時珍しく昭和臭漂うような古さがあり、その辺りが私の感性と非常にマッチしたのは事実。またキャラが非常に良く描けており、最終的にそのキャラの成長も含めて描ききったのは見事。今時の作品にしては珍しいタイプの作品。
総評
以上が2020年夏期作品で私がチェックしたもの。大半が総合評価B以上で非常に良作が並んだシーズンであります。Re:ゼロが低いですが、長編の途中と言うことでいささか仕方のないところではある。ただそれにしても今回は何度もループするストーリーは途中で落ちそうになるぐらいツラかった。
で、この期のNo1作品は「天晴爛漫!」。これは最初からノーマークである。こういう意外性はうれしいところ。
2020年秋期作品評価