ゲーム世界とリアル世界が今後どうリンクするのか?
いきなり親友殺しになってしまって完全に詰んでしまった主人公のドタバタというのが今回。
で、やっぱり前回に予想した通りに「強制セーブされているからやり直しが出来ない」という設定だった。そりゃここでやり直しが効いたらストーリーが成立しないわな。ところでゲーム内で主人公が死んでしまってゲームオーバーになった場合はどうなるの?
この作品、転生ものではなくてあえてヴァーチャルゲームものにしているというのは、当然のようにゲーム内での経験がリアルワールドでの話に反映してこないとストーリーとして意味のないことになります。普通に考えたら、ゲーム内で何だかんだとゴタゴタしながら主人公が成長して、リアルの世界での不良にたかられているような惨めな境遇を打破することにつながるという展開になるんでしょうが、そんな単純な一本道かなという気はする。
ただどういう路線を狙っているのかが今ひとつ定まらない
基本的にはギャグ路線なんですが、それが笑えないんだな。だからどういう線を狙っているのかがピンとこない。主人公を追っかけてきている壊れちまった幼なじみが、単なるドタバタの域を超えて、場面ではゾッとするぐらいマジで怖くなってしまっていたりで、何をしたいのかが分からない。ギャグの路線目指すんなら怖さ感じさせたらダメでしょ。あくまでドタバタで押さないと。もっと複雑な人間ドラマするつもりなら、最初から作り自体が間違ってるし。結局はどういう線を狙っているのかが今のところは全く見えてこない。
またここまでどうしようもない状態になってしまったゲームを、主人公があえて続けようとする動機が全く不明なんですよね。まあ惰性に流されやすい人物って設定なんでしょうけど。
そんなこんなでどうにもこうにもあっちこっちがしっくりこない。というわけで今ひとつ面白くない。せめて笑わせて欲しいわ。
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