お約束な綺麗な最終回です
サブタイトルが本タイトルと同じになるという、最終話のお約束パターンの一つを見事に踏んできましたが、内容もコテコテにお約束でした。
師匠から言われた言葉に悩むラムネと、そんなラムネを見ながら結局は自分が支えていくことを決意するクロ。二人の関係の強化とこれからの物語を感じさせるラストということで綺麗にまとめたんでないでしょうか。プロフェッショナルとしては、確かに師匠が言う通りに患者にあまり入れ込んでいたら体が持ちませんが、ラムネはそうやって入れ込むからこそ治せる症例もあるし、ラムネのその心は患者にも通じているってことで。
関係者総出演の大団円
最後は今までの関係者総出演で一種の総集編的な構成になってました。最初に登場したのは調味料の涙の天才子役で、それ以外は餃子の耳の親子(なんかこのエピソードだけはあまり綺麗な決着と言いがたいところがあるのだが)、それにクリエイター肌の不思議君も登場してました。ここには来られないがと言っていたのは、あそこが竹輪になった遊び人君でしたね。彼もどうやら更正してまともな社会人やっている模様。後は鷹の爪のスプリンター君達ですか。さすがに存在感の消えた泥棒君はいないな(笑)。
まあ甘甘のお話ですが、この作品らしくて良かったんじゃないですか。あの師匠も実際は何だかんだ言いながらもラムネのことを心配しているということが描けてましたし。さらに師匠のアドバイスは極めてもっともなんだが、やっぱりラムネはラムネでああいうやり方をやめようとしてもできないだろうなという話で綺麗にまとまってました。
全体的に話の設定を完全に生かし切れなかったというもどかしさは毎回ありましたが、作品が破綻しているというわけではありませんでしたし、まあまあの作品ってところですかね。惜しむらくはもう一段深い作品に出来る余地があったということですが。
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