白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 第3話

突然に現れあっさりと退場の雑魚感半端ない始祖様

 ラブコメがさらにもう一段階進んだようです。中立都市で双方保護者付きで面会(笑)。

 そこに乱入してくるのがまさかの始祖様。普通はああいう大者は最後の最後にラスボスとして登場するものですが、極めてフットワーク軽くこんなに序盤で登場するってことは、実は三下で真の黒幕は別にいるんでしょうね。皇庁の女王様は「あのお方が復活すれば」なんてラスボス感丸出しの発言をしてたんですが、当の始祖様はデートを邪魔された主人公二人に「人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ」と怒りを買い、二人の見事な連携のラブラブファイヤ攻撃の前に「もう一回100年間寝とけ!」とあっさりと倒されてしまいました。何なんでしょうね。散々もったいぶって現れた結果のこのとてつもない雑魚感は。

 もっともあの始祖様って本当にこれでもう一回寝てしまうんでしょうか? クライマックスにもう一度真のラスボスとして降臨する可能性はなくもない。「今こそ我は真の力を取り戻したぞ」とか言ってパワーアップした姿で。

 それにしも主人公達の目指す方向ってサッパリ見えませんね。二人ともこの戦乱を終わらせたいと考えているし、明らかに双方強烈に惹き合っているんですが、具体的にこの戦乱を終わらせる方法は全く考えついていない。そしてここまで両国の関係がこじれた以上、戦乱を終息させるのは絶望に近いことも感じている。まあ普通に考えると、両国共に権力中枢を完全に破壊しないと終戦の方向に向かわないのは明らかですから。一番の大技はイスカとアリスがそれぞれの国の中枢を乗っ取って独裁者として君臨してから、トップ権限で講和を締結するというパターン。しかしアリスの方はともかくとして、イスカの方はそういうタイプのキャラでないことは明らか。

     
小説原作はまだまだ先が随分と長そう

 と言うわけで「妥当な結論」としては、共に権力中枢になるべく近いところに自分達の同調者を見つけて一派を作っていくということになる。が、そういう面倒臭いところをチミチミと描いていくような作品ではないだろうなこの作品は。どうやら原作は結構長いのがあるようだし、多分何かの事件を二人で連携して解決して、そこでアニメは終了ってとこか。