白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

昨日のアニメ(木曜日版2)

 例によって水曜の夜中にBS11で放送されたアニメ作品ですが、先週でクマが脱落して、今回はチェックは2本です。

 

池袋ウエストゲートパーク 第2話「西一番街ブラックバイト」

 何やら新しいカリスマが現れ、キングと対抗する存在に。そしてジーボーイズと張り合うような集団であるレッドエンジェルスが登場、そして二大組織の全面抗争・・・かと思わせて実はそうならないというのはある意味ドッチラケ。

     
この作品って原作は小説なんですね

 そもそもチーマー集団のトップが揃いも揃って爽やかなイケメンで正義感もある奴なんて、まあなんて非現実的な設定なんだろう(笑)。どちらも自警団のような存在で、互いに相手がこっちにケンカを売ってこないんならわざわざ争う必要もないという考え。まあどちらもただつるんでいる仲間たちという雰囲気で、特に縄張りでしのぎをあげているという様子もないので、暴力団と違って「俺たちのシマを荒らすんじゃねぇ」って感覚もないんだろう。

 で、この両グループのトップがいきなりトップ面談して、共闘してブラック企業を叩きつぶすために動くという見事な勧善懲悪ものに。登場したのはブラック雇用で有名な某外食チェーンをモデルにしたんではないかと感じさせるような超ブラック企業。しかも従業員を自殺に追い込むだけでなく、訴訟などを起こそうとする従業員は暴力で脅しをかけるという、さすがにあそこもそこまでやらなかっただろうという無茶な会社。

 にしてもとことん自警団の話です。しかしボランティアで治安を守る自警団しているチーマーって・・・なんかとことん現実的にあり得ない設定だな。まあ別に良いけど・・・。話としてはそれなりに面白かったから。実際私としては、暴力団がケンカするだけの話なんかよりは10倍楽しめる。予想外にほんわかした話ですけど。

 

NOBLESSE-ノブレス- 2「戦う理由/Nobility」

 なんか前話でいかにも暴力的な連中がゾロゾロと登場してたから、いよいよそいつらが参戦して血生臭い展開になるのかと思っていたら、全く関係ない連中が登場。それがどうやら主人公と同類のノブレスらしい。

     
原作は意外と古い漫画なんですね

 で、まずはそいつらと主人公達が戦うのかと思っていたら、結局は何やらへっぽこな学園ものをやっていただけ。しかもそいつらまで主人公達と同居することになり、すべてを取り仕切っているフランケンお母さんの苦労は絶えません・・・って話になっちまった。

 こいつらも主人公と同じで現代社会からかなりズレたところがあるから、それが面白さにつながっている。くそ真面目なM-21と対立関係になったものの、結局は有耶無耶のままに解消してしまって、結果はへっぽこなホームコメディに。結局は敵とも味方ともつかない状態でファミリー入りか。なんか変なホームドラマになってきたな・・・。まあこういう雰囲気は嫌いじゃないけど。

 今後、多分ユニオンの連中がケンカ売ってくるんだろうと思うんだが、主人公は無双すぎるし、下僕のフランケン君でもたかだか改造人間なんて全く問題にしてませんでしたからね。今回参加した二人も立場としてはユニオンと敵対する側だろうから、そう考えると何か最初から勝負は決まり切っているような・・・。

 なんせ完全に戦力外カウントの通常の人間の田代君でも、今回見たら分かるように「かなり強い奴」ですからね。何かいきなりスーパーサイヤ人クラスがゴロゴロしていて、少々の敵なんてお呼びじゃないって感覚がプンプン。こういう主人公が無双すぎって、やっぱり今時設定なんかな。


 なんなんだろうな。今回流れているこのほんわかした空気は。嫌いじゃないけどね。基本的に私は血生臭いに殺し合い作品よりは、こういうほんわかした話の方が好きだから。にしても、まさかこの今日の2作品が揃いも揃ってこんなほんわか展開になるとは・・・。