白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

神無き世界のカミサマ活動 第5話

異世界ものでなくて猿の惑星だった

 なんかこの世界の核心にいきなり迫ってきたな。どうやら皇帝ってのが森羅万象を司っている神的存在って印象があったが、それが高度なコンピューターだったと。一応最初は人間皇帝はいたようだが、そいつが亡くなってどれだけの年月が経つのかは定かではないが、その後もコンピューターが支配する社会だったのか。で、ロキたち神の名を冠した連中は、やっぱり意図的に神の名を冠していたわけで、なんちゃってカミサマか。

     
原作コミックがあるようです

 そして一番の衝撃は「この世界は異世界ではなくて未来の地球だった」という「猿の惑星」オチですね。今回征人は半分埋まった自由の女神を目撃したみたいなもんだ。征人の「神の存在しない世界に行きたい」という希望にミタマが応えた結果、人類の文明が一旦滅んでから生き残りが再び社会を作った数万年後というところまで歴史を下ったってことか。今の社会は完全に中世レベルにまで落ちているから、どうも皇帝のシステムは先文明の遺跡ってとこか。SF的に考えたら科学の進歩によって超管理社会を作ったんだが、結局は何らかの理由で文明自体が滅んで、残ったシステムが生き残りの人類を統治して今日に至ったってとこか。

 

 

 アルコーンが何のために作られたのかは知らないが、連中は一種の人造人間なんだろうな。とりあえず皇帝に対して叛逆できないシステムは組み込まれていたようであるが。ただ思ったのは、あの謁見室か何かの中では力を奮えないようだが、外から超エネルギー的なもので破戒するってことも不可能だったんだろうか。だとしたら連中の力も制限があるものだな。

 とりあえず征人はロキの考えに賛同したわけではないが、今の皇帝のシステム自身はクソ食らえだと思っていたから、破壊には協力ということか。ただ神が林立して宗教戦争って状態だと世の中が定まらないから、ミタマ教で世界を統一して他のロキ教なんかを排除しようという考えに至ったわけか。ここからは宗教対立の物語になるって展開? 今まで征人は「所詮は異世界」という感覚から「どうせ無茶しても元の世界と関係ない」って感覚が見え隠れしてたんだが、これが現世の先ということになって「あまり無茶苦茶するわけには行かない」って気になった気配があるが。

 ここからかなり本気のドシビアモードで進めることも可能だが、まあこの作品の雰囲気からいったら、征人のあの手この手の教団拡張作戦のドタバタになるんだろう。

 

 

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