白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

THE MARGINAL SERVICE 第4話「理不尽なあのスイッチ」

ちょっと今までと方向性が違うような

 ん? 何か急に作品の雰囲気が変わった気がするな。以前から散々言っていた「作品の舞台設定が良く分からん」とうことに対するやや丁寧な説明が入ったようだし。

     
Blu-rayが出るようです

 要はこの世界は移民を大量に受け入れていささか無国籍化した日本ってことか。で、移民たちが「俺たちの権利を認めろ」とデモ中と。そしてその影には権利どころか存在さえ認められていない境界人の存在もあると。

 

 

 で、今回登場するのは爆弾魔か。それにしても吹っ飛ばされたと言っていた移民局の建物って何となくホテルニューオオタニっぽいし、

ホテルニューオオタニ

 国立博物館の方は明らかに東京国立近代美術館だったよな。

東京国立近代美術館

ちなみに東京国立博物館だとこれ

 

 

 そしてこの爆弾魔のトラップにまんまと引っかかるブライアンとゼノ。このドタバタの合間に、やっぱりゼノにはどうやらトラウマになるようなクソ重たい過去があったと言うことが匂わされていた。自分の力不足で誰か(普通に考えたら恋人か?)を失ったという強烈な悔いがあり、目の前で誰かの命が失われそうになったらトラウマスイッチが入る模様。もしかしてこの時の事件も境界人絡みか。そうすると彼が境界人の犯罪に対して異様すぎるほどの憎悪を持っていて、境界人に対する偏見も強いことも説明がつく。

 一方のブライアンの方は境界人に対して殊更の恨みもないどころか、自身の迫害された過去からむしろ同じ迫害されている境遇としての同情もある模様。それが前回に彼の命を奪うところだったハーピー姉ちゃんの心まで溶かしたようだ。結局はこの世界では境界人でも生きて行くには血道に働くしかない模様。

 

 

 で、爆弾魔は天狗ですか。しかしその目的はアピールであって殺戮ではない。だから今までの爆破でことごとく犠牲者が出ていない。それにしてもその目的が「失われていく日本の原風景を守りたい。忘れられて葬り去られていく自分達の存在をアピールしたい」っていうまるでジブリ作品にも登場しそうなテーマ。そもそも彼らの存在っていわゆるモノノケだし、どうにもジブリ的だよな、存在自体が。

 そして黒幕のゴムスーツ・・・じゃなかった、ラバー・スーツの真の目的は未だ不明ってか。今回の話なんて陰謀っていうほどのものでもなかったしな。確かにあれが五色の結界を使用して東京を葬るとかいう展開なら分かりやすかったが。そう言えば東京の五色の不動のパワーを使って云々って話は以前に見た記憶が・・・天地無用の劇場版「天地無用! in LOVE」だな。作品が古すぎてもう既に映像ソフトは廃盤になっているが、近々AT-Xで放送があったはず(5/27 9:00~10:40)。私的には結構評価の高い作品。

www.at-x.com

     
映像ソフトは廃盤だが、小説版はKindleで出ている模様

 

 

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anime.ksagi.work