白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

天国大魔境 第3話「桐子と春希」

突然に語られるキリコの重たい過去

 キリコの過去の件もう少しひっぱるかと思っていたが、あっさりと今回で全部説明が入りましたね。キリコが過去にレーサーで、弟を轢いたショックで自殺したという類いの事が先週のトマト天国で言われていたが、その真相が描かれた模様。

     
原作コミックは最新刊が第8巻。

 要は人食いに身体を半分食われて瀕死だった弟の春希の脳を、姉の桐子に移植したのが今のキリコということか。つまり中身は春希だと。それにしても脳の移植なんて現実には超高度医療技術でとても不可能(全神経を問題が生じないように接続するというのがそもそも不可能だし、たとえ姉弟でも拒絶反応は出る)なんだが、そこのところは何やら超技術でサクッと解決しているようです。怪しい謎の医師が登場しましたが、とにかく腕前はブラックジャック級の模様。

 春希としては「なぜ自分が姉の身体に入っているのか。姉はどうなったのか。」が追い続けている謎と言うことか。そこには「もしかして自分が姉を殺したのか」という疑念があるのは間違いない。少なくとも桐子は春希を生かすために自分の身体を明け渡しという感じがある。となると桐子は自分の脳だけが死ぬような方法を選んだのか、あえて生きている自分の脳を摘出させたのか。それだったら桐子の脳がどこかで生きているという可能性も。

 

 

まだまだ謎の多い話だが、そもそも決着がつくのか?

 で、今回は延々とキリコの昔語りだった関係上、マルの存在感が極めて希薄になってしまった。マルはとんでもない形での失恋だけでなく、もしかして主役を奪われてしまったという衝撃も受けているのか? 今回は並行で語られている例の天国の子供たちのエピソードもほぼほぼなかったに等しい。まあかなり濃いエピソードだからそうなるわな。

 それにしても人食いについてはほとんど人力での撃退が不可に見えるんだが、その割には結構多くの人が生き残ってるんだな。春希は人食いに全く敵わなかったわけだが、それなりに何かの撃退法はあるのか? そうでなかったら、もっと人類は完璧に駆逐されていて、生き残りがいても地下などでひっそりと生きてそうだし。

 何かいろいろと謎のあるドラマになってきて興味を惹くんだが、一番気になるのはどうも原作がまだ現在進行形らしいこと。散々大風呂敷を広げた挙げ句に、アニメは途中で終わりになって「後は原作を読んで」というふざけたことになる可能性が高いことが一番の懸念材料。

 

 

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