白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

英雄王、武を極めるため転生す 第2話「天恵武姫の邂逅」

主人公は美少女に成長したようですが

 さて個人的趣味で武を極めたいと転生して美少女になっちまった英雄王ですが、いよいよ見た目は可憐な美少女に成長、ただし中身は実は脳筋親父という状況のようです。しかしこれって実のところは謂わば性同一性障害みたいなものなので、実際だったら今の中の人のように楽しんでいる余裕なんてないところです。まあこの辺りは「所詮は漫画だから」と流すべきところなのかもしれないけど、現実はこれから身体の方が思春期を迎えて性成長とかして来たら、メンタルの方にももろに悪影響するんだけど・・・。別に作品にLGBTを馬鹿にするとかそういうニュアンスや意図は全くないのは分かってるけど、扱い方によってかなり危ない要素なんだよな。

     
原作はコミックが出てます

 舞踏会などに参加したら、案の定男たちの好奇の視線にさらされることになり、中のオッサンは「気持ち悪い」と咄嗟に感じているんだが、その辺りの違和感なんかもいわゆる性同一性障害とかだったら洒落にならない深刻な悩みだから。本気で悩んでいる連中からは「そんな簡単に扱うな」という怒りも感じる可能性がないわけじゃない。これも作品の意図とは全く無関係であることも十二分に理解しているが。実際は昔から男女反転ものってのはあるんで、一切扱われなかったテーマではないし、この作品でもそこは主眼では全くないってのも理解はしているけど。

 

 

クソガキがさらにクソになって再登場

 と作品の本筋とはかなりズレているけど、今時の時代の懸念事項です。さて本筋の方ですが、完全に趣味に走っている中のオッサンおかげで、イングリスはその可憐な容貌に反してのかなりのバトルジャンキーになってる模様。何せ縛られずに武を極めたいという理由で、意図的に騎士になることさえ避けたぐらいですから。見習い騎士(ラフィニアの従者ってとこか)というポジションは騎士の環境にいながら縛られないというバランスを考えた結果。

 その彼女の前に再び現れたのが、前回にケチョンケチョンにやっつけた陰険ガキの・・・ラーアルでしたっけ? 見事なまでに素敵にひねくれて成長してしまってました。どうやら親の財産のおかげで特権階級の天上人になれたらしくて、ねじくれた性格が権力と結びつくという最悪の人物になってしまった模様。まるっきり典型的な世襲議員コースです。それはともかくとして、その陰険な性格からイングリスに対してかなりネチコイ逆恨みを募らせているようなので、それを権力で晴らそうとして来ました。しかし当のイングリスはこれを契機にもう一度あの胸くそ悪いガキを叩きのめしてやろうという意欲満々。見事なバトルジャンキーぶりです。そう言えばバトルジャンキーの黒い召喚士なんてのも過去にいましたな。ただ相手がバカでへたれなので真っ正面からの勝負だったら楽勝でしょうけど、相手は権力を持っている世襲議員・・・じゃなかった、天上人らしいので単純に叩きのめして良いんでしょうか? 何しろ相手はお友達のレイプ事件ぐらいなら簡単にもみ消せる・・・じゃなかった、一人殺してそれを闇に葬っているぐらいなんですが。

 

 

何かバトルジャンキーヒロインの戦闘物語か?

 挙げ句がイングリスを心配して止めに来たと思われるエリスにまでケンカ売るというジャンキーぶり。エリスはハイラルメナスとか言っていたが、何やら特殊能力があって戦闘力がかなり高い模様。と言うわけでバトルジャンキーのイングリスからしたら、「是非とも手合わせ願いたい」相手の一人らしい。エリスはイングリスのことを心配して止めに来てくれているんだが、なんせイングリスの中の人は単なるやんちゃなジジイなので、貞操の危機なんて概念は持ち合わせていない模様です。このエリスってパターンからしたらツンデレ系キャラなんですが、本作は主人公が一応ヒロインですから・・・。この作品は多分百合の要素はないだろうし。

 まだストーリーが始まったところなので断定的なことは言えないが、主人公も含めて美少女ワラワラのバトルものって雰囲気しか感じられず、目下のところストーリーがかなり浅いな。どこまで爽快な話に出来るかが勝負だが、全く目新しさのない作品だけに、この調子だと早晩厭きるかも。

 

 

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