白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2023年冬アニメ 土曜日編

冰剣の魔術師が世界を統べる 第1話「世界最強の魔術師である少年は、魔術学院に入学する」

 うーん、スゴいお約束パターンの作品だな。明らかに何やら過去のある少年が貴族ばかりの魔法学院に入学。しかし平民出身の彼は、貴族であるということしか自慢がないような貴族のバカ息子たちに当然のように迫害される。しかし実技の試験で圧倒的な実力差を見せつけて返り討ちに・・・。もうお約束のコテコテだ。

     
原作コミックがあるようで

 彼をみているとどうも従軍経験があるような雰囲気だから、魔法を学校で学んだことはないが、実戦でいきなり覚醒して大活躍したというようなパターンだろうな。謂わば叩き上げ。こういうのって、貴族のバカ息子にとっては一番の脅威だから、なるべく叩きつぶそうとするわな。だから今の日本だって、庶民家庭の優秀な子弟が学問で上がって来れないように、バカボン議員共は庶民から高等教育の機会を奪おうと必死だから。

 それはともかくとして、少々の嫌がらせを受けてもどこ吹く風という主人公の回りに、お嬢やらちょっとぶっ飛びのツインテール美少女、さらにはオタ系美少女という何ともお約束の配置。さらに熱血系友人まで登場。ことごとくお約束パターンなんだよな。これを見ているだけでも今後のストーリー展開は大体読めるような・・・。

 と思っていたら、次回予告見たら嫌な予感しかしないわな。そう思わせといて裏をかくつもりなのか、それともまんまなのかは次回でないと分からんが。こりゃ早くも次回には見切りがつく作品かもしらん。

 

 

Buddy Daddies 第1話「PIECE OF CAKE」

 熱血系とクール系の殺し屋コンビの元に少女が転がり込んできて、それを巡るてんてこ舞いを描くってパターンの作品。まあ昔からあるタイプではあるが。

 で、一騎の方は殺し屋としての手腕もさることながら、家事力も高いというタイプか。どうやら昔家庭を持っていたようだが、何らかの形でそれを失ったんだろう。今もどこかに送金しているようだから別れたのか? もう一人の零はクールな敏腕殺し屋だが、明らかにコミュ障気味で素性はヒキゲーマーの模様。猫を拾ってきて云々という話があったところを見ると、クールで冷酷に見えるが根っこはそんなに冷酷なだけというわけでもなさそう。恐らくそういうところが転がり込んできたミリによってもろに刺激される展開になるんだろうなというのが想像がつく。

 どうやらミリは今回2人が始末した悪党の娘だった模様。行きがかり上、世話する羽目になってしまうんだろう。そうこうしている内にもろに情が移ってきて手放すことも出来なくなるんだろうってのは読める。

 恐らくミリの前ではマイホームパパしながら、裏で殺し屋アクションをするドタバタになるのは想像がつく。その辺りをどのぐらい面白おかしく、小気味よく描けていくかが鍵。第1話を見た限りでは、やけにデジタルパキパキの作画が引っかかる以外はまず合格点。アニメオリジナルらしいから、そこのところが期待かな。

 

 

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 第12話「絶望の詩」

 昨年夏期に完全な中途で放り出された作品の続きの登場です。深層に叩き落とされることになったベルに、取り残されたところにイレギュラーに現れた階層ボスと対峙することを余儀なくされた他の面々という緊迫するところからの続きです。

     
人気のラノベのシリーズです

 ベルの方はかなりの重傷を負っている上に、リューは意識不明の状態。その上にベルを殺すように命じられているモンスターに追われているという絶体絶命。一方の他の面々はあからさまに戦力不足のところをキングギドラと同じフロアに閉じ込められて、対決を余儀なくされるというところか。

 ところでベルを追跡している巨大モンスター、ジャガーノートと呼んでいたが、ジャガーノートと言えば思い出すのは86の戦闘メカか。そう言えばどことなくシルエットに類似性があるような。なおそもそもジャガーノートと言えばヒンドゥーの神であるジャガンナートのことであり、ヴィシュヌ神の化身であるクリシュナと同一であり、「恐ろしい犠牲を強いる絶対的な力や存在」とwikiにはある。86のジャガーノートは「絶対的な力」というにはあまりに貧弱だったが、ベルを追っかけているジャガーノートはまさにそういう存在だな。

 今回はパーティー一行がキングギドラとチャンバラするだけの内容だが、スピード感も力強さもあり、こういう描写はさすがに堂のいったもの。とりあえず今期の期待はまず本作だな。

 

 

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