白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

転生したら剣でした 第9話「ランクA冒険者はバケモノでした」

お約束展開をやっております

 「蜘蛛の巣」の調査に向かったフランだが、パーティー内のイキった兄ちゃんに絡まれる。彼はフランがロリコンギルマスの縁故でいきなりランクDになったと思っていて・・・ってなんてお約束パターンなんだ。だけどまあ普通はまだ子供でしかも黒猫族(被差別階級)なわけだから、そりゃ何か裏の力が働いたと勘ぐるのは至極当然ではある。

   
原作はラノベですか

 で、この兄ちゃんと手合わせをしたらフランの瞬殺で、これで誰も文句を言えなくなる・・・ってなんてお約束パターンなんだ。それにしてもこの技倆だったらランクDでもまだ実力より低いんだよな。そもそもフランはランクBのアークデーモン一人で倒してるんだから。そのことはあまり回りに伝わってないのかな? 外には伝えてなかったとしても、同じギルド内だったらあっという間に噂が広がりそうなもんだが。通常は文句言う奴がいたとしても「じゃあお前、一人でアークデーモン倒せるか?」って言ったら一発で黙りそうな気がするが。

 Eランク兄ちゃんを瞬殺したら、アマンダが「それなら私が実力を確認」と言わんばかりにフランに挑んでくる。彼女の得物はムチの模様。しかしムチって通常は殺傷兵器でなく、敵の動きを封じたり敵の武器を奪ったりするための道具なので、ムチ使いは短剣とかの他の武器を併用しているのが通常。もっとも彼女の場合はムチだけで十二分に殺傷能力がありそう。ムチの変則的な動きは剣とばかりやり合っている剣士には読みにくいから、不意を突くことが出来るというメリットがある。ただ対人での戦いはともかく、対モンスターが中心の冒険者としてはどうなんだろう。まあ彼女は通常のムチと違って、ムチで雑魚モンスターをなぎ払えるぐらいの能力があるんだろう・・・ということにしておくのか。

 

 

この先の展開もなんか見えてくるんだよな・・・

 フランは結果としてはAランク冒険者を相手に善戦したのですが、彼女の自覚としては多分完敗でしょう。というわけで恐らくアマンダがこれから彼女の師匠になるんだろうな。師匠(剣の・・・ああ、面倒臭い)は能力的なサポートは出来るが、そもそも剣術的には素人だろうから。

 結局はお約束展開だけで1話使っちまったな。全12話だとしたら後3話か。どうも話の核心的な部分までは全く触れもしないところで終わってしまいそう。続きは第2期でってところなのかもしれないが、正直なところ第2期を作るほどの内容でもないんだよな。転生した主人公が実は主人公でなくてサポート役として、ヒロインのプリンセスメーカーに勤しむという設定の独自性がなくなれば、何の目新しさもないから。結局は設定の目新しさで引っ張れるのは序盤の数話だけで、その後はグダグダと普通のファンタジーしているだけ。

 多分ここまで来たら惰性で最後まで付き合いそうな気がするが、まあこれから化ける可能性は皆無だわな。それでも結局は今期で生き残ったなろう系ってこれだけか? もうなろう系自体も完全にネタ切れになっているから、そろそろやめた方が良いと思うわ。最近になってピッコマにザッと目を通したから、なろう系のネタ切れ度合いって私の想像していたよりも遥かに深刻ってのをヒシヒシと感じた(ちなみに私は「なろう系」という言葉をファンタジー系ラノベ全般を指して大雑把な使い方をしているから、厳密には「なろう系」ではない作品も含んでいるかもしれないが、そこは別に興味ない)。今のテンプレ通りの作品だったら、私でも片手間で書けるぐらいのレベルだもんな。今時のAIだったら書けるのと違うか? 初期の頃の名作と言われるような作品はともかく、その後の二番煎じ三番煎じは見るに耐えん。今となっては出がらしのような作品ばかり。

 

 

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