白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

農民関連のスキルばっかり上げてたら何故か強くなった 第4話「農民と救われた命」

ん、農民設定がいきなり話の鍵になったようで

 ああ、やっぱりヘレンさんはウロボロスに憑依されていたか。しかしそれでもヘレンさんの心がアルに対して伝わってきているというのは、ウロボロスの憑依も大したことないな・・・。そしてそのウロボロスは今度はより強力なアルに憑依して乗っ取ろうとしてくる。いきなり最初からアルを乗っ取りに来なかったのは、アルの攻撃で追い詰められてかなり切羽詰まっていたからという解釈でいいのかな?

     
コミック原作が出ている模様

 で、ここで前回「早くも「農民」という設定が無意味になっている」と言ったからではないでしょうが(笑)。農民という設定が切り札になるという・・・。アルの心の中にはウロボロスが取り入るべき野心も恐怖も何もなく、ただひたすらに種を蒔いて育てる人って思考しかなくて、さすがのウロボロスも撥ねつけられてしまったと。これは笑うべきところなんでしょうね。まあこの手の「精神を乗っ取ろうとしたら、相手があまりに空っぽ、もしくは崇高すぎて拒絶される」って展開はお約束ではあります。アルはひたすら農業を続けている内に、一種の仙人のような境地になってたってか?

 まあこれってリアルに言えば、相手の不安や欲につけ込んで騙すことを生業にしていたインチキ新興宗教の伝道者が、日々不安もなければ欲もないという悟りきったような人物を相手にして全く何の手応えもないままに撃退されてしまうというパターンでもあります。マインドコントロールってのは無条件で発動するものでもないので。

 

 

閑話休題(与太話)

 なおこれはさらにどうでも良いことですが、私が昔考えていたストーリー(完全に形に出来る前にお蔵入りになりましたが)も、敵キャラの邪竜三兄弟の次男がこの手のマインドコントロール兼憑依能力を持っていたが、盲目の少女を支配しようとした時に相手の心があまりにも邪心がなくて清かったことで逆支配されたような形になってしまって、結局はそのまま彼女の守護者として隠棲してしまうというプロット考えてたんですよね。で、ヒロインは実はその邪竜と少女の末裔という設定を考えていた。ラスボス戦は邪竜三兄弟の長兄との戦いになるんだが、その前に隠棲している次男の元を訪れて彼女自身の秘密を知り、亡き父へのわだかまりを解くという展開を考えていた(彼女は邪竜のマインドコントロール能力を一部受け継いでいるんだが、彼女自身はその能力に恐怖を感じており、また彼女の父は彼女のその能力に気付いて疎んで捨てたと考えていた。しかし真相は彼女が自分と同じ能力を引いていることに悲しさを感じ、彼女には普通の少女として生きてもらいたいと考え、自分は何も語らないままに邪竜との戦いに同行してそこで命を落としていた。)なんてクサい話を考えてました。以上、私の妄想(笑)。

 

 

とりあえず目出度し目出度しで、さらにチートキャラ爆誕

 それはともかくとして、さすがにいきなり伝説の邪竜ウロボロスをアルの農民パワーだけで倒してしまったとなれば主人公の無双度が高すぎて話が崩壊しかねないと考えたのか、一応は以前にウロボロスを封印した時に活躍した神竜が助っ人として現れて、その助けでウロボロスを滅ぼすって展開に持っていきましたね。まあお約束のパターンでもあります。それでなくても第1話で主人公は農民パワーだけで旧魔王軍の幹部を瞬殺してますから、この挙げ句に伝説の邪竜まで倒してしまったら強さがインフレーションしすぎです。一応はある程度の枠ははめとかないと。

 で、ヘレンさんはウロボロスに憑依された後遺症で面白いことに・・・ってか、実際はとんでもないことなんですが、あくまでそこはお笑いにしてます。そして晴れて彼女はギルドの受付嬢から冒険者にクラスチェンジですか。何か、主人公以外にもさらに規格外のキャラが誕生してしまった模様。彼女も使いようによってはかなり美味しいキャラになり得るんですが、今後どの程度活躍するんでしょうか? 正直なところ持って行き方によっては彼女を主人公にした外伝ぐらい書けそうですよ。「邪竜に乗っ取られそうになったら、逆に邪竜の能力を獲得してしまってチート化してしまった件」とか。記憶喪失からきていた性格の影も事件解決で完全に霧散してしまって、かなり脳天気でノリが良いという本来の性格(しかもこの性格はヒロイン向き)が正面に出てきたようだし。

 

 

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