風都探偵 第2話、第3話
なかなか変身しないなと思っていたら、第2話エンドから第3話にかけてようやく変身です。いわゆる仮面ライダーのドラマとしてはなかなかに展開が遅いなと思うが、その分、ドラマの方に力を入れていると言うことなんだろう。実際に主人公の翔太郎のキャラなんかも結構濃く描いていたし、フィリップや亜樹子辺りの関係性なんかもなかなかに見えてきていた。
そして本作のヒロインとも言えそうなのがときめの存在。かなり謎を秘めていて、恐らく本作の一番の鍵になるんだろう。第1話から第2話にかけて、明らかに彼女がドーパントであるかのように誘導しておきながら、それを第2話エンドでどんでん返しするってのはまあストーリー設定として凝っているところでもある。もっとも単純に彼女がドーパントってわけではないのは、op見てたら彼女はこれからもストーリーに絡むキャラだというネタばらしをしてしまっているし、それにあのドーパントは彼女が変身するとしてはあまりに美しくない(笑)。だからそこのところはある程度予測はついたところではある。
ひねりという点では坪崎の本当の目的っての方だろう。彼もガイアメモリに手を出していたというのはまあどんでん返しのひねりとしては考えているとは思う。もっともひねりすぎって感もなきにしもあらず。ドラマとしては彼が本当にときめに一目惚れで追っかけていたって展開でも特に問題はなかったところ。それをああ持っていくってことは、やっぱり本作のスタッフはそういうひねりを入れたがるタイプってことだな。恐らくこれからの話もそういう半ば無理矢理なひねりは入れていきそう。
まあ今までのところはなかなか悪くないんだが、気になったのは、人間ドラマの方に力を入れているからってわけでもないだろうが、仮面ライダーのアクションの方が今ひとつテンポも良くなく、動きも何となくぎこちなくて格好良くなかったところ。ドラマとしては描けていても、ヒーローアクションの方に難がありそう。
後宮の烏 第2話、第3話
絵に描いたような少女漫画展開をしているが、そこにドラマを絡めていてなかなか悪くない。一番最初に目を通した時には「こりゃ私の守備範囲外かな」と思っていたんだが、意外に良い。またオカルト的な要素を出してくるのかと思っていたら、オカルト目的ではなくてヒューマンドラマの方が目的だった模様。第2話なんて悲しく心温まるドラマに綺麗にまとめていた。
まあその背景にイケメン新皇帝と烏妃の絡みがあるってのは、この部分についてはコテコテの少女漫画だが。特にイケメン皇帝は、ちょっとひねくれたところがあるが、それさえもイケメンの味付けになるという、少女漫画的完全無欠のイケメンになっている。それに対して本音では惹かれていないわけでもないが、立場その他もあってそれを拒んでいるツンデレヒロインという配置はいかにも。この2人の関係性もこの作品の鍵なんだろうことは想像がつく。
第3話もヒロインの過去を絡めてオカルトチックにヒューマンドラマを描いて綺麗にまとめていた。それに前回の時にも言ったが、ヒロインは超常的な力で事件をチャッチャと片付けるのかと思っていたら、意外に血道な聞き込みをするんだよな・・・。この辺りのギャップがどことなく面白いところではある。
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