白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか4 第5話「聖火の英斬」

ひたらす燃える王道バリバリ展開

 うーん、良いね。なかなかに正統派バリバリのファンタジーをしています。追い詰められた一行は、最後の奥の手として春姫がマルチのレベルブーストを発動、前衛の5人を強化する。これで前衛が一気に雑魚共を屠って形勢逆転・・・と思っていたら、あの強化種はやられたモンスターの魔石を食らってさらに超進化。頼みのレベルブーストの効果は切れるし、魔剣も限界、さらには最強戦力だったアイシャまでが強化種から宿り木を食らって絶体絶命。助けられた連中が「自分達が犠牲になるからお前たちは逃げろ」と言い出す中でリーダーとして過酷な決断を迫られるリリ。全滅だけは絶対に避けるべき、ここは冷静に非情な決断を下すべき・・・しかしリリは「あの人なら見捨てない。絶対に諦めない!」。

   
原作は小説です

 そこに駆けつけるあの人こそベル。しかも下層で強敵を屠ったことで能力と感覚が一体化して大幅に強くなっての帰還。パワーアップしたはずの強化種をも圧倒する。うーん、この辺りはまさに王道中の王道展開だが、もう格好良すぎでしょう。いきなり駆けてきてファイアボルトで雑魚共を一掃するところから、強化種を追い詰めるところまで一気呵成に息をもつかせない。そしてそこから悠々と一騎討ちの舞台へと。もう盛り上がらないと嘘という内容。

 

 

戦闘描写なんかも文句なしですね

 戦闘もベルらしくスピーディな攻撃で強化種を圧倒していくという内容。作画もかなり大変そうだが、その辺りは安定している。正直なところ、戦闘シーンで見ていてこちらも盛り上がったというのはかなり久しぶりだ。今回の内容は一種のカタルシスまで感じさせたな。やっぱりレベルアップした主人公がさらなる強敵を討ち果たすって展開は王道中の王道なんだよな。もっともこれをやり過ぎたらドラゴンボールみたいにゲップが出ることになりかねないが。

 と言うわけで今回はなかなか良かったと思いますよ。とりあえずこれで前半は完だな。後半はまた別の展開するんだろう。そもそも今回の強化種って、以前に出てきた異端児とはまた別の形での異端なんだよな。人間とコミュニケーションは取れずに向こうもひたすら人間に敵対するだけだったが、そこに明らかな意志とさらにはかなり高度な知能も見えていたから。まあこの辺りも含めてダンジョンの秘密に結びついてくるんだろう。

 

 

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