いきなりの窮地もものともしない二人です
いきなりイリーナとジニーが誘い出されますが、これって魔王の差し金だろうなと思っていたらやっぱりそうですか。リディア命のラティマは魔王に「リディアを助けるため」と丸め込まれたんだろうなってことは想像に難くない。
そして案の定、二人は捕らえられる魔法も封じられていて危機一髪ってところだが、諦めモードが入っているイリーナに対して、年中窮地を経験しているジニーは逆境に強いってか。いつもイリーナをかばっては次の瞬間には吹っ飛ばされているという展開ばかりだって言っていたジニーが、初めて彼女独自の強さを見せたようです。にしても、通常の魔法は使えないが、スクリプトなら普通に使えるって、リディアにしたら「そんなのありか?」ってところが本音だと思いますが。性格的に全く動揺したところは見せてませんが。
で、ラティマが差し向けたモンスター共と死闘する二人のとこにリディアが乱入。やっぱり戦いを楽しんでいるとしか思えないキャラで、そりゃまあすべての償いのためには悲惨な死を迎えるしかないなどという考えにたどり着くのも分からないでもない。
結局ほとんど中身のない話だった
一方のアードと敵対している魔王君は、段々とヘタレな本性が出て来ます。やっばりリディアのことを引きずった挙げ句にイリーナとジニーも失ってしまった拗らせ世界のアードが魔王のようです。アードも「お前格好付けてるけど、中身は滅茶苦茶ヘタレじゃないか」って思っているのではという雰囲気がプンプン。そしてそれはそのまま自分の内面のヘタレ部分を見せられているようなものなので結構ツラいわな。
で、アード君は自分との戦いに決着をつけ、リディアのことも内心的に一応は決着をつけて目出度し目出度しという一応の大団円なんですが、結局のところは終わってみたら話は何も進んでいないんですよね。アードの内面の話だけで終わってしまった。一応は話にケリは付けてますけど、結局はかなりせこい話という印象を否定できない。要約してしまうと、親友(と言うよりも実は恋人に近い)に対して自ら手を下さざるを得なくなって現実逃避したアード君が、転生してリア充になった結果、過去のトラウマを克服したという物語。うん、こう言ってしまうと身も蓋もないな。
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