ご都合主義的ドッラケオチが大正解でしょう
よし、ドッチラケオチの方を選んできたか。まあ十中八九そうするだろうとは思っていたが、この作品の空気からしたらこれが正解だろうな、多分。あえてここでレオを殺してわざわざ心に刺さる話にする必要性がないから。
要はレオは与えられた使命に縛られている自分をどうにもできないと思っていたが、シュティーナに「強固な意志でそこまで来たんだったら、使命ぐらいどうにでもできるだろう」と言われて「えっ、まさか?」と思って試したら「できちゃった・・・」というトンデモオチでした。まあご都合主義炸裂の大笑いとも言えるんだが、それこそがこの作品らしい。まあそもそもレオは一人で考えすぎて悩みすぎてたわけだが。
結局はレオも成長したということになります。初めて心を開ける仲間を持ったということでしょうか。エイブラッドの言葉を思い出していたのが良いですね。「お前のやりたいように生きろ」っていう。結局はエイブラッドがレオにとっての一番の師匠だったってこと。レオが自我を確立したのは彼による刺激が一番大きかったようだから。
各キャラの成長なども描けていてなかなかよく出来ている
それにしてもレオを含めての各キャラの成長もしっかりと描いてたな。タダのアホ娘からかなり進化したリリなんかもいるが、脳筋エドヴァルトもいろいろと考えるようになった。しかし一番劇的に進化したのはメルネスだろうな。人の気持ちを考えるようになって、今回なんてレオが本音では死にたくないんだということを見抜いていた。アサシンということもあっていかにも冷血な感じだったのが、一気に血の通うキャラになった。こういう展開は好きだな。
そしてエキドナはレオと良い雰囲気に・・・って、ジュリエッタでなくてもあの場面はそういうシーンだと感じるわな。こうしてレオはエキドナを支えていくことを決意する。うーん、美しい展開だ。結構ベタな展開だけど、この作品らしくて良いんではないでしょうか。
なかなか重い状況を裏に秘めつつも楽しい話としてまとまっていたと思います。キャラもそれなりに描けていて確立していたし。とりあえず今期もやたらに多い異世界系作品の中では本作が一番じゃないでしょうかね。まだ最終回迎えていない作品もありますが、今のところの感触で言えば、今期はNo1が「SPY×FAMILY」、No2が「パリピ孔明」、No3が本作というのが私の評価です。
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