豪快に無双っぷりを披露したアーク
前半は前話の決着だが、基本的に無双キャラのアークに加えて、これまた無双なゴエモンまで登場なので、敵のアジトどころかストーリーまでぶっ壊しかねない暴れぶりで、結局のところは話としては極めて安直なオチ。まあ無双キャラの一種の爽快感はあったので、この手のパターンの作品の描き方としては悪くはないが。
無事に仲間の獣人達を助け出したチヨメ達だが、中には犠牲となった獣人達も。汚い人間連中の極悪非道ぶりを描いており、アークも本音では怒り心頭というところ。ただこういう風に相手を同情の余地もない極悪非道の面々ということにしておかないと、城兵達をほぼ皆殺しにしたアーク一行の方が暴虐な殺戮者になりかねないので、まあこの辺りは主人公正当化のための手続きという気もしないではない。
黒幕然としていたダカレスの退場で現れる真のラスボス
これらの奴隷売買の黒幕として控えていたダカレスだが、どうも小者然としていると思っていたら、もう最初から裏切りの伏線張りまくりだった側近に裏切られてあっさりと殺害されてしまう。そして真の黒幕は長兄のセクトというオチ。明らかにこいつは腹黒キャラであることを匂わせていたが、単なる腹黒だけでなく冷酷な外道であるということも示したことになり、ラスボスの雰囲気が濃厚に漂い始めた。
ただ目下のところ、どうもアーク達一行がそのラスボスまで届きそうな気配がない。このまま行ったらラスボスは放置のままアニメが終わるか、ラスボスと決着をつけるのはユリアーナの仕事になりそう。しかもさらに別のラスボスとして隣国の皇帝のドミティアヌスなる人物まで登場したから話がややこしい。綺麗に決着をつけるなら、アーク一行が隣国でドミティアヌスをぶち倒してエルフを救出、その間にユリアーナ王女は陰険外道兄貴を追放して王国を掌握、エルフと人間との間で友好条約が締結されるというオチが最も美しいのだが、残り話数を考えるとそこまで行きそうには思えない。結局は途中でぶちきりだろうか。
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