レオの真意は「人生、辞めたい」にあった
いよいよレオが正体を現し、そしてその真の目的を告げる。要するにレオは単に勇者を辞めたいと言うだけでなく、自分が生存している限りは自ら争いを求める火種となってしまうから、自分自身の存在そのものを抹消して欲しいと、その役割を魔王軍に求めたわけか。さらに自らの心臓である賢者の石をエキドナなら悪いようにはしないという確信を持ったからこそ、彼らにすべてを託すという決心をしたと。うん、想定以上にハードな展開になった。
つまりはレオは勇者としての役割は放棄したいが、人類に対して本音では害を与えたくないから「頼むから俺を力尽くで止めてくれ」ということを彼らに依頼したことになる。それなら自ら命を絶っても良い気もするが、戦術兵器としてそれは禁止されてるのかもしれない。ただ長年生きている内に、体は不滅でも精神の方はかなり磨り減って死んでいったんだろうな。人間の精神には1000年って長すぎるから。
そしてエキドナにエイブラッドのように人間と魔族の橋渡しになれる可能性を見出したことで、後を彼女に託して自らはこの世を去ろうと考えたということか。ただその魔族軍はエキドナを初めとして、以前に全員倒しちゃってんるんだよな・・・。お前ら束になって本気で俺を殺してみろってことか? だけど現実問題として、たとえレオが手加減したところで、こいつらにレオを倒せるだけの力はあるのか? レオの方があからさまな弱点でも見せない限り到底敵わないような気がするが。
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