ここに来て、急にアークの能力に枠をはめてきました
前回、いきなり解呪が出来てしまって「おいっ」って展開になりましたが、そのオチは「一時的に解呪はできるが、何やら永続的な呪いがかかっている模様」ということで、とにかく呪いであるということは確定なので、無事にアリアンと旅を続ける理由が出来たと。そしてとりあえずのストーリーの目的も出来た(笑)。
で、立ちはだかったのはホーンテッドウルフでしたっけ。化け狼ってとこですかね。結局は狼自体は大したことがないのだが、アークはパラメータ的には無双だが、それを完全に活かして戦えるだけの経験がない(つまりは中の人の限界)ってことをここでも語ってましたね。前回でもグレニスとの剣の稽古でそのことをしつこいまでに言ってましたが、やはりここでも強調している。やっぱり無双すぎる主人公はストーリー進行の妨げにしかならないということは、作者の方もやはり了解ってことだな。アークの能力に限界と枠をはめてきた。まあ当然に必要な処置です。もっとも根本的に最近のなろう系小説の「転生無双」パターン自体に問題があるのですが。これってオタの妄想ですが、妄想だけにそのまま話にしたら都合が良すぎてドラマにならない。
さらに王家の話がようやく絡んできた
そしてここでアーク達の物語とは全く無関係に進行していた王家の物語が絡んできました。エルフ売買の件と直結しているので、アーク達といずれはどこかでクロスする話だろうとは思ってましたが、ここでこういう形で来ましたか。なおアークは蘇生呪文まで駆使できるようだが、それも「遺体の損傷が激しすぎたり、時間が経ちすぎていると蘇生できない」という一応枠をはめてましたね。そりゃドラゴンボール並みにあの世とこの世が陸続きになってしまったら話が成立しないから。それにしてもここに来て急にいろいろと制限付けてきたな。やっぱりストーリー展開が不自由になって来たんだろう。
王女様襲撃の一行とアークがご対面した時、何やら狼連中が助けに来たような感じだったのですが、あれは腕輪を破壊したことで誰かによる支配を解除してくれたアークに対する恩返しということだったんでしょうか? だとしたらあの狼たち(というかボスなんだろうが)、かなり知能が高いということになる上に、義理堅いということにもなります。そうでないのなら、とにかく森に入ってきた者には問答無用で攻撃をかけるが、アークについては「敵わない」と無視したか。何かその辺りがあまりに説明がなかったのでよく理解できませんでしたが。もし助けに来たのなら、アークが一言「助太刀してくれるというわけか」とでも呟けば明瞭だったんだが。
蘇生した王女様は「天の意志で助けられた」と妙な使命感に燃えてしまったようだが。人間誰でも「神が守護してくれている」とか信じたら無敵モードに突入しますからね。ジャンヌ・ダルク状態とでも言いますか。あの王女様、今後良くも悪くも暴走しそうな気がします。もっともそれはアーク達にとっては好都合な方向に動くだろうとは思いますが。最終的にはアーク達はあの王女とも共闘することになるのかも。
なお全くどうでも良いようなことなんだが、この作品の主人公がアークで、これの前の「史上最強の魔王」の主人公がアード。正直紛らわしくて、先週の記述を見ていたらアークが全部アードになっていたので慌てて修正(笑)。
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