各人村で修行・・のはずが、なぜか主夫している主人公
なんか怒濤の展開をしたと思ったら、急にパッタリと話が進まなくなったな。結局は村でホルトとクドーはそれぞれ自分なりの働きを見つけて修行もしていたが、その間セービルは・・・主夫してましたと。
それにしても朴念仁というか、感情の機微を知らないというか、無神経というか、女性の下着についての意識がまるでないというのは、そりゃロリ婆でなくても驚くわな。ホルトがセービルに好意を持っているのはあからさまなんだが、一方のセービルの方がそれを全く自覚していないし、そもそもそういう感情自体を持っているかどうか怪しいような状態だから空回り。セービルの場合は魔法云々よりも先に「早く人間になりたい」ってとこだな。あまりに凄惨な過去を封印しているせいで人間として重要なものが完全に欠落している。
まともなヤツがいないドラマってのはしんどい
で、あまりのセービルの状況にロリ婆がおつかいを命じたわけだが、その結果として森で迷って変態神父からの熱い指導を受ける羽目にということか。あの神父もまた良く分からんヤツだ。どうも過去やら事情やらがありそうな連中ばかりが集まっている。泥闇の魔女はどうやら魔力が切れかかっているようだが、本人はこのまま老いて朽ちてしまうことを望んでいるようなことを口走っていた。そう言えばロリ婆も杖のせいで死ねないというようなことを以前に言っていたが、魔女って魔力のせいで長命であるが故に段々と生きていることに疲れてくるんだろうか。
この作品、ファンタジーとしての基本はキチンと出来ているはずなんだが、最近みていて段々と違和感が強くなっているのは、登場するキャラにまともな奴がいないんだよな。主人公のセービルは半分欠けているような明らかに人格上の問題抱えているし、クドーは妙にひねくれていて、まともそうに見えるホルトにしてもセービルに対する依存性が強すぎる。魔女連中は最初からおかしいし・・・と考えてみたらまともなヤツが一人も居ないんだよな。それが見ていて感情移入しにくくて、ドラマが空滑ってしまう最大の理由。やっぱり主人公がおかしすぎるヤツな作品ってしんどい。
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