カバリヌ王はあっさりと始末した危ない奴・ウェイン
いよいよカバリヌ王との会見に臨むウェインだが、それにゼノが同行を願い出る。カバリヌ王の暗殺でも目論むかと思えばさにあらず、どうもカバリヌ王を見極めると共に、ウェインの器量も見極めようという考えの模様。
しかし会談してみると、カバリヌ王は血統主義のガチガチの想定以上の無能。ウェインとしても「こんな奴と組んでもろくなことにならん」と見極めを付けていたところに、さらに差別主義丸出しの態度にドン引き、しかもとどめとしてウエインの前では御法度のニニムに対する侮辱まで。
こうなるとウェインは一瞬で火がつきます。一見冷静に見えながら激怒しているのはそばにいたゼノも感じていましたが、気づかぬはカバリヌ国王ばかりなり。ウェインはあっさりとカバリヌ国王を始末してしまいます。護衛のラークルムはこういう事態も想定していたようですね。全く驚いた様子がないのがお見事。さすがに腹心ですわ。自分よりも先にウェインが凶行に走ったのにゼノはいささか唖然とした様子。結局はウェインに促されて彼女自身も自らの敵討ちを果たす。この展開は想定外だろうな。
ウェインを出し抜いて見事に売国を実現したゼノヴィア
それにしてもウェイン自身はこういう展開もある程度は想定していたのか、事前の仕込みは一応はしていたようですね。元々はハガルが引退したことにして、自分の留守中に不穏分子に蜂起させてから一網打尽ということを考えていたようですが(見事な残虐の使用の仕方ではあります)、結局はそれに巻き込む形でルベール将軍まで始末してしまいました。しかもカバリヌ王殺害の罪も彼に着せてしまったことになる。
結果としてはウェインとしては御の字だな。カバリヌ王を殺害したのがルベール将軍で、しかもそのルベールは死んだとなるとナトラに対する復讐戦云々でなくなるし、そもそも軍の要(と思われる)ルベール将軍があっさりと死んでしまったら、カバリヌもしばらくは軍事行動云々という状況ではないだろう。
ウェインとしては想定外だったのは、ゼノことゼノヴィア王女がウェインの器量を見込んだ結果、国丸ごと臣従してしまったこと。ウェインが願ってやむなかった売国を彼女がさっさとしてしまいました。ウェインとしては西側のややこしいことはゼノヴィアに押し付けるつもりだったのに、先手を打って押し付けられてしまったと。最後の最後で見事に裏切ってくれたゼノヴィアです。
影の大ボス登場ですかね
それにしても先の帝国内での陰謀にしても、今回のナトラ国内での策謀にしても、すべては裏であの変態ドSお姉様が暗躍していた模様です。どうも宗教を利用しての西側の影ボスという存在になってきた模様です。とりあえずは彼女が大ボスでしょうか?
ところで能登麻美子と言えば私のイメージは未だにケロロ軍曹のモアで、ああいう軽めの役のイメージでしたが、その後に順調にキャリアを積んで、最近はこういう裏で凄みを見せるキャラの役なんかも増えているようですね。気がつけば私が「駆け出し」というイメージを持っていた声優さんが既に中堅になっているし、私が知っていたベテランは大半が引退もしくは亡くなってしまっていて、私の頭の中にあった若手がもう中堅やベテランです。こういうのを知った時に、自分の年を痛感します。そのせいか、最近は作品の感覚にも付いていけない時が多々。今の若い人はこういうほとんど同じに見える作品の量産がそれで良しとか当たり前って感じてるんですかね。それとも彼らから見ればみんなそれぞれ個性があるんでしょうか? なんか私自身もそろそろ引退を迫られているのではと感じる今日この頃。
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