白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2022年冬アニメ 金曜日編2

 新年度のアニメの2週目です。今日はとりあえず1作でついかはありませんね。来週になっても追加がなれば、これは1本立てで行きますか。

 

 

ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 第2話「ビギナーズ・ラック/ポリス・ジャングル」

 例によって軽いギャグテイストで描いているが、登場するのは継父による性的虐待と夫によるDVという結構重い内容です。それにしても被害者をパッと見ただけで状況を察してしまう藤が有能すぎ。

   
プライムビデオは既に出ている模様

 特に性的虐待ってのはかなり重いです。継父によるってパターンが多いみたいですが、もっと救いがたい実父による事例も必ずしも少なくはないとか。これって被害者の心にザックリと大きな傷をつけるので、一生涯響いてきます。この作品では深入りしてませんが、被害者の少女が援交に明け暮れていたのも、穢された自分の体のことを忘れるためにあえてそういう行動に走っているというパターン。こういう「穢されたから、自分から穢してしまう」という行動も結構ありがちと聞いたことがある。

 で、二題目はDV。夫が妻子に暴力を奮うってのが定番だが、藤もサラッと言っていたように最近は逆に妻が夫に対して身体的暴力のDVに及ぶという例も決して少なくない。こういうところだけは妙に男女同権が進んできたらしい。まあプリキュアがどつき合いして、仮面ライダーがどつき合いしない時代だからな。ちなみに昔のセラムンの制作者は「女の子だからあえて格闘はさせなかった」と言ってました。今はこういう発言自体が差別発言扱いされるかもしれませんが。まあ実際はこれは半分は口実で、残り半分の本音は「格闘させると作画枚数が増えるから」でしたが。

 なお妻の夫へのDVと言えば、実際はやはり精神的DVが多いと言います。様々な嫌がらせで人間的尊厳を踏みにじるとか。ある意味では肉体的暴力よりもタチが悪いところがあるとのこと。

 とまあ、今時社会のこういうドーンと暗い話題も織り込みつつ、基本的にはそんなに深刻にならず、基本はギャグテイストというのがこの作品らしいところではあります。で、今回は新キャラが登場しましたね。新撰組オタクだから「何となく仕事が似ている気がして」と警察を志望したというよく分からん女性。まあ新撰組って京都見廻り組として京都の治安維持してましたから、何となく仕事が似ていなくはないですが、後半の新撰組は実態は軍隊でしたからね。それだったら自衛隊に行っても良さそうなもんだが・・・。

 で、彼女が地味女だがいかつい刑事の中でも問題なく仕事をこなせているだけあって、ここというときに揺るがないビビらないという芯の強すぎる女性。これは何かの時にビビリまくりのヒロインも、大いに感じるところがあるでしょう。何だかんだと言いながら、ヒロインが徐々に警察官としての使命感みたいなものに目覚めてきているのが現れています。多分その内に、何か彼女ならではの才能を開花させるのでは。

 うん、快調ですね。正直なところ私の好みのタイプの作品では全くないんですが。この調子で行けばこの作品は完走しそう。私の作品評価は「人間がキチンと描けているか」という点がかなりポイント高いので。