白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2022年冬アニメ 日曜日編

 新年度の冬アニメですが例によって見切り作品も出るでしょうから、落ち着くまでは例年のごとく曜日ごとの紹介で行きます。今日はとりあえず2作。

 

 

その着せ替え人形は恋をする 第1話「自分とは真逆の世界で生きている人」

 子供の頃から雛人形に見せられて、職人である祖父の後を継いで人形職人になろうとしている高校生の五条。しかし彼は子供の頃に人形が好きなことを幼なじみ(だと思われる)に「気持ち悪い」と言われたことがコンプレックスとなっていて、回りのクラスメイトにも心を開けないボッチ生活。そんな彼から見れば全く違う世界の住民と見えていたのがクラスメイトの喜多川海夢。美人で常に友達にも囲まれているリア充の権化、しかしそんな彼女と五条がひょんな切っ掛けで接近するという「何かお約束のパターンの作品」。

  
プライムビデオは既に登場

 二人が接近する切っ掛けが海夢がコスプレイヤーで、五条が雛人形の服を縫っていたことから不器用な海夢にコスプレ衣装の製作を依頼されるってのがまあ今日的か。正直なところいかにもギャル的な雰囲気の海夢がコスプレイヤーという設定にいささか無理がないでもないが、まあ今時で括ってしまったらOKなんだろう。

 設定はともかくとして話は典型的なボーイミーツガールストーリー(実際に一番最初の出会いは少女が少年の目の前に空から降ってきた(笑)パターンだし)。「はぁ?」となりながらも笑える展開は魅力的ではある。

 とは言うものの、正直独身50男には見ていてこそばゆいやら、空しいやらで完全に私の守備範囲外です。と言うわけで作品自体は悪くないんですが、これは脱落。

 

 

現実主義勇者の王国再建記 第14話「虎の威を借るアミドニア」

 昨年夏期に放送の文系勇者の内政物語の第二部。いきなり帝国の威を後ろ盾にして国土の返還を要求してきた馬鹿王子をどうあしらうかという話になっている。

   
例によってBlu-ray発売だけは早々と決まっているようで

 それにしてもこの馬鹿王子、先王の参謀格のような形で付いていたからもう少し頭が切れるかと思っていたら、先王がこいつに輪をかけてバカだったというだけで、こいつも相当に無能でしたという話。どうももっと頭の良い王女が潜伏している模様だから、なんだかんだで彼女を立ててアミドニアと友好関係を結ぶという方向に行くのではという気はする。彼女は計算が出来るタイプなので、王国と手を結ぶ方が利益になると考えるとその路線で進みそうだし(実際に間違いなく王国と友好関係を結んだ方が利益になる)、王族に仕切らせる形になったとなれば帝国も大義名分は立つしというところ。馬鹿王子の扱いだが・・・いっそのこと祖国に戻して飼い殺しにするか。帝国に追放しても良いが、外国にいる方がいらぬ策略を画策する可能性があるので、目の届くところで監視付きにする方が無難。幸いにして国内でも人望はあまりないようだし。

 で、シビアな状況になってくる国際情勢とは裏腹に、相変わらず主人公周辺はぬるい空気が漂っている。こういう辺りはこの作品らしいところ。

 というところで前シリーズの流れをそのまま組んでの続き。前シリーズはまだまだ序盤というところだったので、本格的に話が動くとしたら今期だろう。とりあえずこの作品はチェックすることになりそう。

 

 というわけで土曜日は目下のところは文系勇者の物語の方をチェックということで。