白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2022年冬アニメ 木曜日編

 そろそろ新年度のアニメが始まりましたが、例によって見切り作品も出るでしょうから、落ち着くまでは曜日ごとの紹介で行きます。今日はとりあえず2作。

 

 

東京24区 第1話「RGB」

 同級生3人が何やら特殊能力を突然与えられて事件解決に挑むという唐突な冒険アクション。主人公達がRGBと呼ばれているのがピンとこなかったが、それぞれのパーソナルカラーか。もっともこんなものアニメだからここまでカラーがハッキリしているんであって、本当の人間であれだけカラーがハッキリしていたらそれは病気だ。

     
作品登場早々Blu-rayの宣伝が入ってましたね

 主人公はヒーローになりたいと思っていたが、幼なじみ(恋人か?)を救えなかったことを切っ掛けにそれを諦めてしまった熱血馬鹿男。こいつがブルーで、レッドはハッカー男でどうやらストリートアーティストでもあって、また反体制活動家(ただしかなりソフトな)というところらしい。さらにグリーンは政治家の息子で自身も将来は政治家になろうとしている知略型キャラの配置はいかにも典型的パターンなんだが、それぞれのパーソナルカラーは今までのお約束とは少しズレているか。今までのお約束なら熱血馬鹿がレッドで、クールな知略型がブルー、変わり者はグリーンというところだが、どうも一つずつズレているようだ。

 舞台は東京24区という海上の特区で、どうやらアジアンなんかが入り乱れた雑多な都市だったようだが、日本に返還が決まったという状態らしい。元ネタとしては香港を意識しているのか? もっとも説明では多民族地域のように言っていたのだが、今回見る限りでは普通に東京である。下町っぽい商店街も登場するし、登場人物もことごとく日本人(多分)ばかり。最初に言っていた世界設定はこれから反映されるんだろうか。

 第1話はいきなりこの3人が謎の電話を受けてからなぜか特殊な能力を獲得して大活躍するというところまで一気に描いてしまった。「脳をハックされた感じ」と言っていたが、脳をハックしたら身体能力が上がるというのは意味不明(体のコントロールが劇的に向上する可能性はあっても筋力自体は変わらんだろう)。この辺りが最後までに説明されていくのか、それとも「こんなもの」と誤魔化してしまうかは分からない。ただし話の内容的にはテンポも良いし、スピード感がある。またかなり個性的な3人のキャラもなかなか立っていて見応えは十分。と言うわけで、決して私の好みのタイプの作品ではないにも関わらず、しばらくチェックすることになりそう。

 

 

リアデイルの大地にて 第1話「宿屋と、塔と、熊と、宴会」

 事故によって生命維持装置なしでは生きられなくなっていた少女が、停電で生命維持装置が止まったことで絶命、その結果として彼女がやっていたゲームの世界の200年後に転生してしまったというお話。

   
Dアニメストアで配信があるとか

 結局はこれまたお約束の転生ものである。なお彼女はステータスは異様に高いようで、「銀環の魔女」という二つ名を持つ(彼女自身はこの名は黒歴史として葬りたいようだが)というチートキャラ。しかし彼女自体は特に目的があってこの世界にやってきたわけでもなく、突然に事故で来たものだから特に目的も無く日々をマッタリと・・・というところで何か以前に見たことがある設定だと思ったら、まんま以前にあったスライムを300年倒していたら無双になったという魔女の物語と一緒である。

 妙に楽天的で脳天気なキャラクターに、何となくこれから回りに美少女がワラワラになりそうな雰囲気といい、まんまあの作品。どっちがそもそも先の作品なのか知らないが、パクったんではと言いたくなるぐらい被る。また主人公のハードな設定が作品中で全く意味を持っておらず、単に異世界にやってくるお約束として放り込んでいるだけという辺りもあの作品と同じ(あの作品はハードワークのせいでの若くしての過労死だった)。

 と言うわけで、あの作品と同様にほのぼののんびり行くだけの展開だったら、退屈して途中で落ちる可能性が大。とりあえずはしばらくは付き合うけど。


 以上2作品。どちらもしばらくは付き合うが完走するかは不明。特にリアデイルは例のスライム倒して300年と酷似しているだけに、いずれは同じ結果になる可能性は大。