白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

SCARLET NEXUS 第18話「カレンの願い」

カレンとフブキの過去物語

 今回はカレンやフブキの幼い頃からの話とアリスとの関わり合いの回想がほとんどです。カレンはガキの頃から男ツンデレだったようです。アリスがフブキの婚約者だと意識している上で明らかに惚れていた模様。結局はそのアリスを復活させるというのがカレンの最初からの目的だったようだ。うーん、まあ人間なんてそんなもので、社会のためなんて漠然としたもののために命賭けられる奴の方がよっぽどおかしいですけど、それにしても今まで散々勿体ぶっていた挙げ句の目的がこれとは・・・浅い(笑)。まるで宇宙を舞台にした壮大なスペースオペラが、実はスカイウォーカー一家の親子げんかの話でしたという並に脱力感がある。

     
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 それにしても結局はフブキって終始一貫「単なる良い人」キャラだったってわけ? なんか裏がありそうな気がしてたんだが、この話はそこまでひねってはこなかったか。まあすべての黒幕ぶっていたユイトの兄貴がすべてをベラベラ喋ってしまうぐらいのアホでしたからね。ここに来て、勿体ぶって大者ぶって見せていた連中がことごとくショボくなってきた。

 

 

なんか各人の思惑が迷走してきたような気も

 それにしてもカサネもそもそもはナオミを助けるというのを目的としてここまでやって来てたんですから、実は完全に目的喪失状態なんですよね。そういう意味ではカサネはカレンに同調する可能性はある。カレンがアリスを救出しようとしたら、その煽りでナオミも助かるという可能性もあるので。まあそういう点ではナギを失っているユイトも一緒か。そもそもナオミの怪異化がなかったら、その後のナギの人格矯正もなくなっているだろうから。

 で、ここに来て急にカゲロウの自白。ユイトの親父を殺したのは彼だそうな。どうも彼も今までの経緯とか背後にいろいろと複雑なものがある模様。ここに来て自白するのは、すべてを明かして本当に仲間になるつもりなのか、それともここで離反して単独行動するつもりなのか。元々明らかにワケありキャラだったから、何か起こるだろうとは思っていたが、ここにきて過去のあの件が伏線となったか。

 それにしても話自体は諸勢力が入り交じってきた上に月がどうこうまで絡んできて、壮大な話になってきた・・・はずなんだが、むしろ逆にどんどんとせこい話になっていっているような気がするのはなんだろう。カレンは惚れた女を取り戻したいだけだし、ユイトの兄貴は単に御先祖様の妄執を実現するために動いていただけ、トゲツはトゲツで「今の世の中は間違っているから、最初の最初からガラガラポンしたい」というわけで、結局はすべての動機が超個人的な話になっちゃってるからだろうな。で、その中で主人公であるユイト達の「振り回されている感」が半端ない。

 

 

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