自由人ラリーに巻き込まれたる時雨
休日に買い物に出かけたは良いけれど、時雨は同行したラリーの奔放な行動に巻き込まれて・・・って展開ですね。まだまだ謎だらけのアサイラムですが、そこで住んでいる人間がいるってのが謎です。しかも言葉も通じる模様。よく分からん世界だ。
それにしてもラリーって、脳の損傷で恐怖を感じないというのはともかくとして、痛覚がないってのは、ああいう仕事では致命的なのでは? 無痛症ってのはごくまれにいますが、とにかく小さなキズに気がつかなくて悪化させたりするので、キズには非常に気を使うと聞いてますが。ラリーの場合、生傷が絶えない任務をしているわけですから、肋骨が折れてても脊椎にヒビが入っていても気づかない状況ではすぐに命取りになると思うんだが。
それに時雨も言っていたように、恐怖がないってのは自分の命を守るベクトルがなくなるわな。そんな諸々を考え合わせたら、彼がこれまで生きてきてるってのはかなり奇跡的って言うか、端的に言うと無理があるよな。
まだまだ話の見通しが悪いな
ラリーはランドルフ症候群の原因を調査したいと思っていて、その口実に売人の依頼に乗ったということなんだが、アサイラムに潜るのになんでわざわざ売人の話に乗る必要があったのかが謎だな。それともあの秘密の潜入ルートは売人しか知らなかったのか? ラリーが知っているのを使ったって印象だったが。どうも見ていてそこのところが良く分からなかった。
そして謎の少年に出くわして交流があったのだが、時雨が最初に隊長から命じられた暗殺任務の対象が彼だったという衝撃の展開が今回のラストになってます。なぜ彼を殺さないといけないのかという辺りが話の一つの鍵でしょうね。確かにあのモンスターも彼を追い回していたようですし、何らかの鍵を握ってるんでしょう。
とにかく話は進んでいくんだが、ストーリーの見通しの悪い作品だ。なんか伏線らしきものは張ってるんだが。今回最初にチョロッと登場した扇動政治家のような奴、恐らくどこかの段階で時雨達にとっての障害になるんだろうと考えられるんだが、目下のところどうつながってくるのかは全く分からない。まあまだ主人公がなんの目的もなく動いているから仕方ないが。
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