明らかにイリナに深入りしすぎているレフ
順調に進んでいた訓練だが、イリナの「高所恐怖症」のせいで訓練は暗礁に。レフはそれを解消するために彼女に空の素晴らしさを教えるべく夜間飛行に誘う・・・という展開か。
それにしてもレフが警告されていたが、あくまで「実験動物」として扱うようにと言われていたのに、明らかにレフは深入りしすぎ。だからこそイリナもあれだけ人間に警戒していたにもかかわらずレフに心を許し始めている。どうも二人の関係が深まってきているが、これがこの作品の重要な内容であり、今後の波乱要因ともなるんだろうな。
イリナを実験後にすぐに殺処分するべきというような意見も上層部の会議で出ていたが、世間的にはあくまで彼女は「実験動物」なんだから、場合によって意図的にその命を犠牲にされる可能性まである。そういう状況になった時にレフはどう行動するかだ。今回匂わせていたが、なんせこの国はソ連ですから(そうでない別の国ということにはなっているが)、国家の方針に楯突いたら簡単に死刑です。
イリナが宇宙に行くべき理由は?
それとレフ自身も疑問に感じていたが、イリナの強烈な目的意識の根本には何があるかだ。何かイリナ自身が宇宙に行くべき強烈な理由があるとしか思えない。その辺りはまだ謎だ。彼女の個人的な何か理由か、それとも吸血姫という種族に絡む何かか。その辺りもおいおい明らかになっていくんだろう。
前回は単純に「宇宙兄弟」やってましたが、今回は背景にあるかなりきな臭い事情なんかも漏れ出てきました。舞台がアメリカでなくてあえてソ連であるところにポイントがあるんだろうな。今後レフが国家と個人の軋轢とかに巻き込まれる可能性が見えてきた。単純にレフとイリナの心の交流だけでなく、その背後に渦巻くどす黒いものが絡むことによって、ストーリーが立体的になる。場合によっては悲劇の恋愛もの展開があり得る。
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