白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

白い砂のアクアトープ 第15話「ウミウシ大論戦」

過酷な環境でメキメキと力をつけているくくる

 目下のところ猛烈上司にしごかれまくっているくくるですが、ブラック寸前の環境で頑張っている内にかなり能力を開花させているって感じですね。あの副館長、パワハラ寸前のかなり無茶ぶりをしてきてますが、根底にはティンガーラの経営を支えているのは自分達営業という強烈な自意識と使命感があるようです。だからくくるとは正面からぶつかりますが、恐らくくくるの努力と能力は認めているのではという気がする。何か重要なプロジェクトがあった時に「やれるとしたらあいつしかいないでしょう」とくくるを推薦するなんて展開も想像できる。

     
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 そのくくるに巻き込まれているナイスガイ櫂君。彼の気持ちは瑛士にまでモロバレのようですが、普通はあれだけあからさまだったら分かるわな。それにしても何でも魚類にたとえるいかにもオタクっぽい男。だけど櫂の求愛行動があまりにシャイなのは事実。櫂はウミウシ採取であわよくばくくるに接近と思っていたようだが、風花まで同行ということで完全に当てがはずされて脱力ってところ。それにしてもくくるは櫂に対してのかなり心を許しているのは明らかなんですが、どうも恋愛未満なんですよね。これは主にくくるがまだ精神的に幼すぎるところが原因となっている。

 で、空也がやけに薫には普通に対応すると思っていたら、空也は薫のことを男だと思っていたってか。まあいかにもボーイッシュですが。空也はかつてのトラウマから女性に対してかなり警戒心が強いですからね。女だと気づいた途端にギクシャクするってのはいかにも。

 

 

各キャラの関係性を描いているが人数が多すぎってのは不安要因

 その薫とくくるがウミウシの件について本音をぶつけ合うことでお互いに理解を深めたようです。感情が先走るくくると理論派の薫は基本的には平行線だったんですが、海の生き物に対する想いは共通するものがあるという相互理解にたどり着いた模様。これ両者の関係性に今後変化が現れる兆しが見えましたね。

 薫がくくると少し距離感があったのは、薫が知夢の友人で、知夢が研修の時の経験で反がまがまなんでそこから吹き込まれているということがあるようです。で、その知夢ですが、相変わらすくくるとは冷戦状態の模様で、間で風花がオロオロしているようです。なんかこの知夢も事情を抱えている節があるので、その辺りもくくるとの和解のきっかけにつながるのかもしれない。薫と同じで、生き物に対する気持ちはくくると同じものを持ってるみたいだから。

 ところでやっぱり登場人物が急増した煽りは出てますね。新キャラを描かないといけないんだがバランスが難しい。目下のところ新キャラで未だに存在が空気なキャラが数名いますね(朱里とマリナ)。またがまがまキャラもかなり煽り食ってます。今回はまだ話にかみましたが、前回なんて存在しない状態でしたから。それに夏凜姉さんなんてずっと背景レベルだし。そして今期は風花は完全にサブキャラ扱い(そのこと自体は正解ではあるが)。キャラ描くことがメインの作品だけに、これだけの人数のキャラを描ききれるかには不安はある。

 

 

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