白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2021秋アニメ 火曜日編2

 月曜日の夜に放送された秋アニメです。先週よりも一作増えてます。

 

 

月とライカと吸血姫 第2話「宇宙飛行士への道」

 イリナの訓練が始まったが、過酷な訓練に対して抵抗することなく思いの外真面目に取り組むイリナに驚くレフ。あくまで「実験動物」として扱うように言われながら、何となくイリナとの間の距離が詰まっていっているところを感じさせる。イリナもレフのことを「人間」として意図的に距離を置いているようだが、結構レフの方がそれに構わずにズカズカと距離を詰めている印象。

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 上層部はイリナをあくまで「実験動物」として見ているので、場合によって不完全で死ぬことが分かっている機体にでも彼女を乗せようとする可能性があるのだが、果たしてそういう展開になった時、レフはどう対応するか。何やら今からそういう将来の波乱が想像できるような気がする。

 それにしても吸血姫云々を抜きにしたら、意外なほどに普通に「宇宙兄弟」していて、さらに超ツンデレヒロインとレフとの微妙な交流という奇妙な感じの話になっていたが、内容自体はなかなか悪くない。そもそもイリナがなぜそこまで真面目に訓練に取り組むべきモチベーションがあるのかがむしろ気になるところ(彼女としては別にどうせ殺される可能性もあるのだから、単に荷物として乗っかるつもりでも良いのだから)。その辺りの心情もおいおい明かされるのだろうが、そうなってきたらレフとイリナの関係がいよいよ退っ引きならなくなってきそう。

     
原作小説がある模様

 それと徐々に吸血姫の生態も明かされてきた。どうやら彼女は血を飲むことは必ずしも必須ではないようだ。なお牛乳は血液から出来ているというのはやっぱり出てきたか。とにかく牛乳を飲ませろというのはそう言う意味だろうなとは思ってはいたが。

 そろそろレフを取り巻く人間関係なんてのも垣間見えるようになってきたが、上司が言っていた「敵は内側にいる」という言葉が気になるところ。何かの妨害工作なんかが今後浮上してくる可能性がありそう。

 

 

逆転世界ノ電池少女 第1話「きみと(出来れば)逆転したい!」

 異次元パラレルワールドの軍国日本に征服されて弾圧されている日本というかなり突飛な世界設定の作品。いわゆるオタク文化が敵視されているのだが、そんな中でオタク文化を死守すべく立ち上がったレジスタンスがいるようだ。主人公はそんな軍国政府とレジスタンスの争いに否応なく巻き込まれ、その中で自身のオタク魂も刺激されていくようである。

     
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 主人公の細道のキャラ設定も特異。いわゆる冴えない借金まみれ(親が借金を残したらしい)男でありながら、ホストとして稼いでいたという人物でもあり、かなり自身のキャラを偽れる上にその実はイケメン。この手の作品に付き物の、普通の冴えないオタクというのとは異なっており、一身上の不幸でリア充になり損ねたという人物。その境遇のせいかやや厭世的な感もある。

 で、その彼が成り行きで突然に巨大メカに乗る羽目になってしまってるのだが、どうやらこのメカのエネルギーは電池少女と呼ばれる少女のオタク的テンションから来ているようで、彼女のテンションが上がればメカも強くなるということの模様。

 かなり独得のノリの得意な作品、またSDキャラのような等身のメカもこれまた個性的である。なお個人的には大昔の「覇王大系リューナイト」とかを連想した(ほとんどの人が知らんだろな)。メカの等身はコミカルなんだが、話自体は実はマジという。

 強引にドタバタと進んだ感のあるストーリーだが、テンポはそれなりに良いし、なかなかに引き込むものがある。いささかガチャガチャした展開がやや五月蠅くはあるのだが、それも一応は許容範囲内ではあろう。馬鹿馬鹿しさとマジの配分がどの程度になるのかがまだ読めないのだが、今後の展開次第では化ける可能性のある作品。


 本日は以上の二作をフォロー。とりあえずこれらの作品は今後もフォローしていくことになりそう。