白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2021秋アニメ 日曜日編2

 土曜の夜に放送された秋アニメです。先週よりも一作増えてますが、果たして最終的に何作生き残るか。

 

 

最果てのパラディン 第1話「死者の街の少年」

 うーん、何か奇妙な話だが、目下のところ全く話が見えない。理由は不明だが、3体のアンデッドに育てられることになった少年の物語。彼を育てたアンデッドはミイラの神官とスケルトンの剣士にゴーストの魔法使いか。とりあえず彼らからサバイバル知識や剣術、魔法について英才教育を受けたようである。

   
プライムビデオ配信中

 とにかく設定がかなり特異なので、主人公が実は転生者という設定もあるようなんだが、その設定が全く無意味になっている。今後どういう展開をするのかが全く読めないのだが、この設定が効果的に生きるとは感じられない。何となく「なろう系」作品の雰囲気があるから、なろう系ならやっぱり流行の転生は入れとかないとという感じで強引に加えたって気がするな。

 いずれ何らかの事件をきっかけにして彼は旅立つことになるんだろうが、それが世界を救うとかいう旅になるのなら典型的コテコテ王道のファンタジーってことになる。それともいつまでも謎のアンデッド3体と緩く辺境生活する話ってパターンもあり得るが、まあこっちではなかろう。

 かなり特異な印象を受けるが、いざ本筋が進み始めるとガチガチの正統派になるような予感がするなこの作品。とにかくチェックだが、既に今から一番の疑問はキチンと話にケリが付くのかというところ。

 

 

86-エイティシックス- 第13話「今更そんなこと」

 ギアーデ連邦で、今まで体験したことのない「普通の生活」をするシン達だが、そもそも普通を知らずに生きてきた彼等はどうしてもその中で引っかかり続けるものがある。そして結局は戦場に戻ることにということのようである。他の生き方を知らない悲しさでもある。

プライラムビデオもあるようです

 で、あの少女は最後の女帝だそうな。10年前とのことだから、結局は幼帝として担がれて回りが好き勝手していたってことでしょうか。良く分かりませんが、彼女には彼女のこだわりと後悔があるようです。どうも事情はシンと同じことを抱えているようで、それを解決するためにシン達と同行を願い出ると。それにしても彼女もいろいろと苦労をしてきたのか、年齢不相応に「老成」しているところがある。

 もっともいきなり戦場に飛びこむのでなく、大統領閣下の意向でまずは士官学校に進むようです。しばらくは士官学校の物語になるんでしょうか。その中でこの国の軍隊のシステムなんかも徐々に分かってくるんでしょう。どうもこの国は兵器のレベルは高いがパイロットの技倆の方に問題がありそうな気配がある。だから実戦で鍛えられている彼等は、いずれは必然的に頭角を現すことになるんだろうな。

 で、レーナの共和国の方は全く何も出てきませんでしたね。いずれはレギオンの大攻勢による破綻が共和国には起こると思われるのだが、その時に連邦はどう動くのか。その辺りがまだよくわからない。どうもシン達が救出された時に、連邦の連中は自分達以外の人類はレギオンに滅ぼされたと考えていたらしい節があったが。その辺りの時にシンはレーナと再会することになるのか。

 

 

海賊王女 第2話「受け継ぐ旅」

 うーん、実に良く分からん世界設定だ。まんまと島から脱出したフェナ達だが、このままだと大海原で遭難しないかと思っていたら、何やら怪しげな島(なぜか松山城が建っている)に到着した模様。ここが影でウロチョロしていた忍者共の根拠だったようだが、あの連中本当に「真田」だったんだな。どうも真田が西洋世界に絡むという世界設定は実に謎。真田が出てくるとなると、ヨーロッパまで遠征しているのは無理があるので、東南アジア辺りのヨーロッパの植民地周辺って設定辺りが一番無理がなさそうだが、そもそもこの作品がリアル世界をベースにしているかも謎。全く別のファンタジー的異世界の可能性もある。

     
CDは既に出ている模様

 この後は各キャラ紹介になるわけだが、結局は彼女はこの連中を引き連れて旅に出ることになるらしい。さすがに真田十勇士となると多くなりすぎて描けないので、七勇士になったようだが、これでも一般的に見たら多すぎるのが気がかり。

 そしてフェナの父親が残したという謎のスケルトンiPhoneケース(にしか見えなかったのだが)の謎を解くべくの旅になるとか。果たしてその謎というのが、彼女自身にとって、ひいては世界自体にどのような意味を持つのかは全く不明だが。

 で、忍者の頭領が雪丸と言って、彼女が最初に海賊に襲われた時に一緒に船に乗っていた少年だったようだ。どうも彼はフェナを守るという意識はあるようだが、とにかくフェナは何かと喧しいので、何かあるとすぐに「喧しい」と鉄拳制裁するDV亭主である。それにしても未だに第1話でヒロインにいきなり大コブ作ったキャラって見たことない気がするが。典型的な男ツンデレキャラの空気がプンプンとしている。フェナ自身は親しみを感じているようなんだが、あまりに態度が素っ気ないのでいささか戸惑いはありそう。この二人の関係ってのも、この作品の鍵になるんだろうな。

 とにかくまだまだ話の動き始めでどういう世界観のどういう物語かがサッパリ見えないので評価しにくいが、なろう系一色になっている中で、こういう全く毛色の変わった作品が出ること自体は評価したい。私としては「バック・アロウ」のような大化けを期待したいところだが。


 日曜日は目下のところ上の3作品。いずれも今後に注目かな。