巴って意外とリーダーとしての才があるようで
亜空で起こっていた問題とは、オークやリザードマン達が巴や真達のレベルが違いすぎて、簡単にあしらわれるものだから、自分達が強くなった程度が分からなくてモチベーションをなくしていたってか。まあありがちだな。あまりにも高すぎる目標を掲げられると、自分が進化した気がしなくて新人がやる気なくすというのは組織ではありがち。
そこで巴が決めたのが亜空ランキング。全員の強さのランキングを出すことで自身の位置を知って励みにするってか。徹底した能力主義だな。その代わり、これをする場合には落ちこぼれる奴もいるだろうから、そういうのに対するフォローも必要。確かに頑張れる奴のモチベーションにはなるが、逆にこれでやる気なくす奴も出るだろうから。にしても、巴って意外と組織の長としての才覚がある模様。
やっぱりこの世界のヒューマンって女神のせいでかなりのアホのよう
そして冒険者ギルドの上位者が次々リタイヤしてしまった(それも真達が叩きのめしたのだが)せいで、人材不足になったということで、トアたちを巴に鍛えてもらったか。巴のやり方は超スパルタだが、一応トアたちはその試練をくぐり抜けた模様。それにしても確かに力で勝る敵に真っ正面から向かっていくってのはアホの極み。やっぱりこの世界のヒューマンは戦術というものを持ち合わせていないようだ。女神が徹底的にえこひいきするからその加護の上に胡座をかいていると言うことらしい。全般的に真のギルドの試験の件と言い、この世界のヒューマンは見た目だけで頭はパーチクリンのようだ。
もっともその割にはレンブラント氏なんかはかなり頭の切れる印象があるが。実社会のビジネスの世界でもまれたら、あのぐらいになるということか。まあレンブラント氏はかなりあくどい手も行使してのし上がったようだから、この世界のヒューマンでは珍しいレベルの策士なのかもしれない。
にしても、主人公がどこを目指しているかがサッパリ分からん
で、そのレンブラント氏に協力してもらって、真はクズノハ商会の店を出す目処がついたということか。真は亜空で現在シムシティ中なんだが、こっちの世界では商売で軍資金を稼ごうと言うことか。それにしても亜空で兵を鍛えている意味が今ひとつ分からん。オーク達を従えて世界征服でもする気なんだろうか? それなら分かりやすいが。
昨日の「精霊幻想記」の主人公がようやく旅の目的みたいなものが出てきましたが、本作の主人公もそもそも目的があるようで最初から何もないんですよね。だから話の見通しが悪いんだよな。
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