白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

精霊幻想記 第7話

あっさりと両親のルーツにたどり着いたリオ

 どうやらリオは両親の故郷にたどり着けたようですが、どうも両親の正体については事情がありそうな模様。それにしても今まで中世的な世界観から一変して、明らかに文化から気候風土まで日本的な世界になってしまった。

     
プライムビデオ配信中

 ところで税を徴収に来た代官だと言うから、また嫌な奴が来るのかと思えば、非常にキチンとした人格者のお役人でした。これは予想外。ああいう人物が役人でいると言うことは、ここの国はどこか知らないが、比較的キチンとした国家と言うことか。何しろダメな国は木っ端役人から腐敗するから。

 にしてもパタパタとやたらに展開の早い話だ。もう既に前話の精霊の里が云々なんて遠くの彼方の関係ない話になってしまっている。この作品の一番しっくりこないところは、毎回毎回の話がてんでバラバラで全く一本の線としてつながらないんだよな。

 

主人公の過去に潜むダークな部分が垣間見えたのだが

 今回の胆はリオが隣の村の村長の馬鹿息子を半殺しにすることですが、あれは明らかに喧嘩のやり方ではなくて、命を奪いにかかってました。あそこで止めが入らなければ確実に相手を殺していたでしょう。そもそも一番最初から喉をつぶしにかかっていて、あれって明らかに殺しの手口です。リオは静かに逆上しているのですが、それはリオの過去に関わりがあり、結局はリオの目的はその敵を探すと言うことになったのですか。何やら初めてストーリーの目的が見えてきたか。どうも雰囲気に反して極めてドロドロしてますが。

 この主人公、元々のリオの人格と転生者の人格が融合してしまっているからややこしいんですよね。リオ自身が「転生者の記憶に引きずられていた」というようなことを言っていたが、確かに多分にそういうところがある。元々のリオはもっと屈折した恨みなどを持っている模様。転生者が妙に冷めた悟ったようなところがあったから、その人格に引っ張られたか。つまり今回の事件はその本来のリオの人格が表に出てくる転機になるのか?

 というダークな面が垣間見えたのだが、相変わらずメインストーリー自身はリオがどこに行ってもモテモテという話ばかりなんだな。結局は今回の村でもことごとく女性陣の目がハートになっちゃってるからな。まああそこまで何から何まで出来る男って、まあモテるのは当然だが。ただ何か全体的に話が深まらないんだよな。

 

次話はこちら

anime.ksagi.work

 

前話はこちら

anime.ksagi.work