ド定番の出産事件発生
この手の作品でのド定番中のド定番、突然に妊婦が産気づいてのドタバタ展開が来ました。これって実に多い展開です。ドタバタに対応している過程で回りの者が結束を固めるという展開が描けるし、最後に子供が産まれるところで命とは云々というメッセージを入れられるしということで。さすがに水族館で出産ってことにはならなかったようですが、風花が新たに使命感を抱くと共に、夏凜姉さんが大活躍しておりました。
櫂が新たに水族館に応援に来ました。くくるの幼なじみとのことですが、単なる腐れ縁以上にくくるのことを気にしている模様。見た目がいかにも漁師のナイスガイですが、まあこれがくくるの彼ってとこでしょうかね。くくるの方がどれだけ意識しているかが微妙ですが。この二人の関係もストーリーの間で進行するんでしょうか。
実際は水族館の経営って大変です
夏凜ががまがま水族館に補助金を出せるように奔走しているようですが、実際のところ、水族館の類いの施設が存続しようとすれば入場料だけで採算を取るのはほぼ不可能です。結局は自治体が公的施設として補助をするしかない。特に設備更新のような不可欠の巨額出費に対しては財政出動がないとまず事業成立しない。民間で成立させようとすると、それこそ数千円とかの入場料を取らないといけないことになる。恐らくこの水族館の入場料って、せいぜい数百円でしょ。例えば南紀白浜アドベンチャーワールドなんて入場料4800円ですからね。美ら海水族館で1880円らしい。そしてあそこは施設は国が建てた。運営管理は現在は県とのこと。水族館は経費がかかるから、純粋民間だと採算が難しい。こりゃ観光協会の夏凜姉さんに頑張ってもらうしかないな。「水族館がなくなったら、この町に一体何の観光施設が残るんですか!!」って。まさか市長が維新でなんでも補助金カットしているってわけでもないでしょうし。
目下のところ、とにかくくくるは頑張っているんですが、具体的な水族館の生き残り戦略ってのは出て来てませんね。オジイは何か手を回してるんですかね。一発大逆転があるとしたら、オジイが政治家にコネがあって突然に国の予算が下りるとか、オジイが財界にコネがあって、突然に地元財界からの支援が来るとか、という「オジイ、一体あんたは何者だったんだ?」展開しかあり得ないような気が・・・。くくると風花が何かアイディアを出して来観客が急増するという一夏の奇跡シナリオは、あまりに無理すぎてあり得なさそうだし。
作品自体は淡々とヒロイン達の日常を描いていてまずまず良いと思いますよ。ただ気になったのは、時々ヒロイン作画のデッサンに「?」って感じるカットがあったこと。それってこの手の作品ではライフラインなんだから、そこは気をつけないと。
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