白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2021夏アニメ 水曜日編

 今年の夏アニメの水曜版です。今期も例によってBS11を中心にその他を加えてチェックしていく予定です。とりあえず火曜日の晩に放送された作品を。

 

転生したらスライムだった件 第37話「訪れる者たち」

 前半はヴェルドラ復活に関する話で、ヴェルドラがかなり厨二なオッサンというのがなかなかに強烈なキャラ。ヴェルドラを取り込んだ頃はヴェルドラの方がリムルよりもかなり強かったはずだが、既にリムルが魔王に進化した今では、リムルの方がヴェルドラを上回っているようである。ヴェルドラは「盟友」としていたが、結局はミリムに続いてマブダチである。

     
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 シオンが新スキルで料理が見た目はともかく味は良くなったとのこと。スキルのおかげでどう調理してもイメージ通りの味に出来るようになったとのことだが、つまりはシオンはクソマズい料理ばかりを作っていたが、味覚自体は普通で単に異常に不器用だったということなんだろうか。もっとも味は良くなったと言っても、見た目はかなりひどいし、虫が途中で落ちていたから、やっぱりまだ毒なのではという気がするのだが。それともこのスキルって、そもそも料理の意味をなくすところもあり、これを使えばプリン味の人参とか、ステーキ味の大根とかのとんでもないものも作れる気がするのだが・・・。

 後半はいよいよクレイマンを敵と見定めてリムルが動き始めることになるのだが、そこに周辺諸国からトップが次々と駆けつけてきたことで、図らずしも人魔会談という形になるもようである。テンペストが既にこの世界において無視出来ないだけの力を持っているということを示してもいる。確かに文化水準はかなり高いし、軍事力的にもリムル一人でファルムス王国と西方聖教会の連合軍を全滅させてしまったのだから、傑出していると言っても良いだろう。周辺諸国が「脅威」と感じないようにする配慮が政治的に必要になってくる頃合いである。

 いきなりストーリーが動き出したが、まあ相変わらず順調というところ。今後のクレイマンとの対戦など今期は見所も多そうであり、楽しみである。

 

ゲッターロボアーク 第1話「天の鬼」

 いかにもこのシリーズらしくやたらに濃くて力強い調子の作品となっている。人類が危機に瀕しているのはこの作品では毎度のこと。本作の特徴は主人公が流竜馬の息子で、神隼人は司令官的な位置にいると言うことで世代交代しているということか。

     
プライムビデオ配信中

 世代交代しているが、それがそれまでの話とどう関わってくるのかは今ひとつ良く分からない。というか、そもそもゲッターのシリーズ自体がかなり錯綜しているので、私にはどれが「正史」なのかが不明であり、この作品がどれかを受けてのものなのか、それとも単独の作品であるのかという辺りもなかなかつかみにくいところがある。

 まだ話が動き始めたところだが、それでもいきなりかなり動き自体は激しい。テンポ良く今後話を進めていくものと予想出来る。暑苦しい絵柄で暑苦しいキャラが暑苦しく動き回る作品なので、好みは分かれるところである。とりあえずしばらく様子見である。

 

精霊幻想記 第1話

 いわゆる異世界転生ものの亜流のようであるが、そのまま転生したというよりも、異世界の人物に記憶の一部が移行したらしいというところが特徴的なところ。だから転生と言うよりも、異世界のキャラがいきなり特殊能力を獲得するという話の雰囲気。

     
原作小説が出ています

 もっとも特殊能力と言っても、現代文明の知識を活かすというタイプではなく、単に亡くなった人物が武術に長けていたようであるから、その武術を異世界の少年が引き継いだというようである。さらには魔法にも覚醒したようであるので、結局は異世界の少年がいきなり強くなってしまったというところ。OPアニメなどを見ていると、どうやら彼の思いも一部引き継ぐ模様であるが、その辺りが今後どう関与してくるのかはまだ不明。

 第1話にして既にヒロインキャラが多数登場しており、OPなどを見る限りでは今後さらにそれが増加していく模様。結局は主人公をヒロインがワラワラと取り囲むハーレム構成になりそうな気配が濃厚である。主人公は親の敵討ちを考えているようなので、それが今後ストーリーの核になるのか、それとも世界を破滅から救う的なテーマが出てくるのかという辺りもまだ不明である。

 作りとしては悪くない。もっとも特別に印象に残るような部分もまだ少ない。とりあえずこれもしばらく様子見である。

 

うらみちお兄さん 第1話「うらみちお兄さん」

 ハイテンションでお子様番組(あからさまに「おかあさんといっしょ」のようだが)をやっている体操のお兄さんだが、実は裏のテンションの低い暗黒面を持っていて、それが時々現れてはそのギャップで笑わせるというタイプのドタバタギャグ。

     
プライムビデオ配信中

 登場する連中がことごとくいろいろと裏がある連中で、無理やりに仕事と割り切ってテンション上げて番組をやっているという辺りが痛々しくもあったりして、それが笑いのツボとなっている。

 肩の凝らなそうなドタバタなので、作品自体はフォローするかもしれないが、このブログで扱うような内容もなさそうなので、このブログ的には落ちることにします。

 

 以上4作品。とりあえずはしばしフォローかな。もっとも「うらみち」はブログ的には落ちますが。なんせドタバタギャグ作品って、コメントとして書くような内容がないですから。もっとも何か書くようなことが登場したら突然にここに浮上する可能性はあります。「転スラ」はもう安定性抜群で、これは余程の事がない限り完走するでしょう。「ゲッター」と「精霊」は今後次第。「ゲッター」の濃すぎる絵柄があまり好みでないのが不安事項ではある。「精霊」についてはいかにもありがち展開を今からしてるので、果たしてどこに独自の魅力が出るかがポイント。