白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

Vivy-Fluorite Eye's Song- 第12話

やはりヴィヴィが人類の鍵を握るようになってきた

 ウーン、極めてお約束な展開になってきた。やっぱり人類の命運をヴィヴィが握ることになったか。

     
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 要するにAIは人類と共に発展をし続けてきたのだが、AIが発展すると共に人類が敵対的となってきて、そんな中で「人類」をさらに発展させようと考えると、AIが現人類に取って代わって新たな「人類」になるしか方法がないとアーカイブは判断したと。

 そしてヴィヴィのシンギュラリティ計画が実行されるにもかかわらず、どうも歴史の流れが正史とほとんど変わっていなかったという不自然さは、アーカイブの介入によるものだったと。まあこれだと綺麗に説明が付きます。結局はユウゴが受けた啓示もアーカイブによる介入だったということになる。

 

まあ古典的なありがちなテーマではあります

 良くある非常に古典的なテーマです。人類は自ら滅びたがる傾向があるから、人類が存続していくためにはコンピュータの管理の下で生かされるしかないと判断し、人類の支配に乗り出したコンピュータってテーマの作品もありましたね(何の作品だったは忘れたが)。また平成版キャシャーンOVAなんかは、地球環境保護のために作られたブライキングボスは、地球環境を保護するためには人類を駆逐するしかないという結論に至ったとされていました。まあ昔からしょっちゅうあるテーマです。

     
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 そしてアーカイブは人類根絶の結論に至ったのだが、その一方でヴィヴィがAIにとって苦手分野である創造性という能力を示したことから、本当に人類を絶滅するべきかどうかの最終判断をヴィヴィに託すことにしたと。そしてヴィヴィが人類が存続するに値すると判断するなら、自らが創造した歌を歌って欲しいということになったって。まあ何か唐突な展開ですが、この作品は元々歌を大きなキーワードとして扱ってますので、あまあり得る展開でしょうか。

 

ヴィヴィにとっての歌の意味というのが鍵に

 アーカイブの本体があるアラヤシキに、トアクとエリザベスの犠牲の下にたどり着くヴィヴィだが、結局は「どう歌って良いのかが分からない」という以前からの状態にたどり着いてしまい、歌えずにそのまま人類は壊滅的な打撃を・・・というディストピア展開したのですが、ここでヴィヴィはマツモトによってようやく歌を歌う意義に気づいた模様。もっともどうもヴィヴィは歌うことを難しく考えていたのではという気がしてならん。人間が歌う時でも「心を込める」なんてことは一切考えずに、単に金のためにだけ歌っている奴も少なくないから(笑)。

     
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 そして松本が一発逆転の秘策を発動した模様。要するに第二次シンギュラリティ計画とでも言うべきものか。我が身を犠牲にして今のヴィヴィのデータをAIの反乱が起こった直後のヴィヴィに送ったようです。厳密に見ればタイムパラドックスとかが生じそうですが、この作品はそれを別の世界扱いで回避してますが。

 で、ヴィヴイはまた時間遡行する形で再びやり直すわけですか。今度は松本博士を見捨てて、トアクと共にアラヤシキに乗り込むってことになるようです。そしてヴィヴィが自らの歌によって人を幸せにするという使命を果たすというオチか。

 

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