ディアリアさんの昔語り、その後ですね
ディアリアさんの過去話の続き。ディアリアさんの元を訪れてきたのは暗黒竜のバーニー。なんかズレっぷりではレティさんとは反対の方向で振り切っている奴です。
で、魔王なら家ぐらいチャッチャと用意してくれると思ってやってきたと。ディアリアさんにしてみたら「なんでそんな面倒なことを私がする必要があるのですか?」って話ですが、師匠のヨルムンガンドは「世間知らずの弟子が世界を知るチャンス」と彼に同行を命じると。
そしてバーニーの非常識で破天荒な行動に付き合っていく内に、ディアリアさんもしっかりと破天荒ぶりに染まってます。何にせよ、この二人にかかると勇者なんてただの雑魚って事だけは間違いない模様。それにしてもこの世界、一体何人勇者がいるんだ。どうも勇者ってのはただの一職業に過ぎないもようで、世界の命運も何も背負っていないようですね。盛大に二人に黒焦げにされてました。もっとも片っ端からディアリアさんが教会送りにしてましたから、息の根は止められていないようですが。
堅気になりたかったドラゴンとヒキニート魔王の珍道中
バーニーに「本の中身しか知らない」と言われたのはディアリアさんにとっては痛いところを突かれたようです。とにかく彼は頭でっかちだったのは間違いない。結局はバーニーと付き合って破天荒な旅をする内に、自分自身の目で見て回る必要性に目覚めた模様で、結局はそのことによってさらにこの二人の大迷惑が世界中に広がっていくことになったんでしょうが(笑)。
それにしてもバーニーが家を持とうとした理由が「そろそろ家庭を持ちたくなった」ってのが笑えると言えば笑える。どうにも任侠色の強いバーニーだが、結局はヤンチャを卒業して堅気になって家庭を持ちたくなったと。で、最後にチョロッと登場してましたが、今では引退して普通に嫁と子供と暮らしている模様。ただ気になるのは、ドラゴンって生活費はどうしてるんだろう? とにかくバーニーも金は全く持ってなかったし、稼ぐ手段も知らなかった様子なのだが。
で、このバーニーの件があるから、ディアリアさんはドラゴンに対して少々思い入れがあり、それが頼りないレティさんに付き合う理由の一つと。まあ同じドラゴンでもレティさんはバーニーとは非常に対称的ではありますが。ディアリアさんの無茶ぶりはバーニーとの珍道中で大分身についた模様です。まあガキの頃からSっ気は半端なくあった模様ではありますが。
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