白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

憂国のモリアーティ 第19話「ロンドンの騎士 第一幕」

モリアーティ一行が目をつけた「真っ直ぐな男」

 今回登場するのは若手議員ホワイトリー。この人物が大きな鍵となる模様。

     
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 さすがにあの爆弾を察知した時には、私も「人気取りのための自作自演?」って考えたのですが、今回見る限りでは本当に火薬の臭いで爆弾を察知したということでしょうか? さらには人の心理を読むという特殊能力まで持っている模様。恐ろしいぐらいに真っ直ぐな人間ですが、そこらまで含めてただ者ではないような雰囲気。だからモリアーティ一行も目をつけたと。

 モリアーティ一行はいずれは自分達が悪なる存在として正義に断罪される展開を想定しているようですが、その正義の象徴として目をつけたのがホームズだが、さらなる正義としてホワイトリーが使えるかどうかを見極めようとしたということのようです。

 公園開園に当たっての式典での袋叩きは、ホワイトリーが自ら汚名まで含めて背負い込めるだけの器量のある人物であるかと言うことを見極めるためにウィリアムが仕組んだもののようですが、ホワイトリーはそこで自らの目的のためには自らに降りかかる汚名などものともせずに簡単に受け止めてしまった。彼が公園建設に口を出したのは、どうやら車椅子の子供たちが何の心配も無く散策出来る公園にするように設計を変更させたということのようです。そしてその目的が実現されたなら、自分の名誉などどうでも良いと。こりゃ多分、普通選挙法案が成立したら命落としても良いぐらい考えてるな。

 

彼を待ち受ける運命は?

 ウィリアムが驚きの表情を見せたのは、自分の名誉云々なんて一切構わず、すべてを真っ正面から受け止めたホワイトリーの度量に驚いたんでしょう。ただ彼のように真っ直ぐすぎる者はウィリアムが言う通りに「消される運命」です。これはこの時代のイギリスに限らず、今の日本でも。で、モリアーティ一行は彼がただ消されるのではなく、最大限利用するつもりなんでしょうね。「辛い選択」ということを言ってましたが、本音レベルでは彼に協力したい気さえ起きた彼らも、自分達の大きな目的のためには彼を利用して場合によっては切り捨てるということのようです。ホワイトリーにとっての辛い選択というのは、多分政治家として現在の真っ直ぐさを捨てて清濁併せ呑む度量を持つかどうか(政治家にはどうしても陰謀も必要)ということになりそうな気配ですね。

     
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 で、最近チラチラと出て来ているチャールズ・オーガスタス・ミルヴァートンが敵として動きはじめました。貴族院の連中からホワイトリーの抹殺を依頼された彼は、単にホワイトリーを殺害するだけでは意味がないと考え、彼を堕落させて汚名を着せて抹殺することを考えているようです。で、この手の卑劣漢としては至極当然のようにホワイトリーの弟に目をつけた模様。恐らく彼を人質にしてホワイトリーを脅迫するんでしょう。その辺りがホワイトリーにとっての「辛い選択」につながるような気が。

 

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