アルバートに圧倒されるアイリーン
毒にも薬にもならない話が続いた後に、今度は猛烈な毒話です(笑)。
前話ではホームズをものの見事に手玉に取っていたアイリーンですが、今回はモリアーティ兄(アルバートですか)に圧倒されっぱなしという感じでした。やはり連中は一枚上手ということでしょうか。もう既にロンドンでは彼らの働きは「犯罪卿」として知れ渡っているようです。悪徳貴族をぶっ殺す義賊という扱いですが、まあ穏やかではない話ですね。単に金を配っている鼠小僧とはレベルが違う。
アルバートはマイクロフトからアイリーンの抹殺を命じられていたようですが、その通りに動く気はない模様。大英帝国の体制の転覆を狙っている彼らとしては、アイリーンが持つ情報は手に入れたいところでしょう。ただアルバートがこの件をどう決着つけようとしているのかはまだ分からない。
アイリーンの状況を見抜いているホームズだが
アルバートに圧倒されてアイリーンも流石に平常心を失っていたんでしょうか。今回はホームズの計略にまんまと引っかかってしまいました。それにしてもあんな荒っぽい計画にミスハドソンも協力したんですか。あのぶっ壊した部屋はどうするんでしょうかね? アイリーンに以前にもらった依頼料は修理代ぐらいは出せるほどあったんでしょうか?
で、アイリーンが持っていた機密文書は、大英帝国がフランス革命を裏から煽っていたことを示す文書だったと。まあ大英帝国としてはスキャンダルかもしれませんが、実際は「そのぐらいのことはあったんじゃないかな」って感じなんですが。実際にこのことが暴露されたとして、大英帝国としてどの程度のダメージなのかが今ひとつピンとこないですね。今の世でもアメリカなんて公然と他の国の革命やクーデターの後押しをしてますからね。大英帝国の名誉に関わることと言ってたので、私はてっきり王族関係のスキャンダルだと推測してたんですが。
そしてアイリーンが交渉した相手が犯罪卿だったというのはホームズも見通している。ところでホームズはまだ犯罪卿の正体がモリアーティだと言うことは知らないはずですね。今回の事件の絡みでホームズが相手の正体を知ることになるんでしょうか?
アイリーンもかなり神出鬼没でただ者でない女性だったんですが、プロ犯罪者の彼らにかかると単に普通のか弱い女性ってイメージになってしまいました。犯罪者としての格の違いって奴なんでしょうか? しかし目下のところだと能力的にはモリアーティ>アイリーン>ホームズって感じに見えるのですが。次回はホームズの巻き返しがあるか。
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