白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2021春アニメ 水曜日編

火曜日放送アニメの第1話をチェック

 今年の春アニメで火曜の夜に放送されていたもののチェック。最終的なところまで完走できるような作品はいくつあるか。

 

転生したらスライムだった件 転スラ日記 1日記「魔物の町の住人達」

 転スラは冬期に第二部の前半が放送され、どうやら続きは夏期になる模様。そこでその間をインターミッション的なほのぼの物語でつなごうというところのようだ。リムル達の日常を描くと言うことで、特にストーリー性を持たずにキャラを中心の与太話を展開されると思われる。

 この手の外伝的なシリーズをする時には、一番問題となるのは元エピソードとの整合性なのであるが、そこのところは大きな問題はなさそうな模様。またアニメ製作スタッフが共通しているのか、キャラが大きく変わると言うことはないが、いくつかのキャラが若干雰囲気が変わっているのは、原作のコミックの作者が違うのか? 全体的に作画が微妙にお子様向けというファンシーな方向にずれている。

 内容的には特に何があるでないホームドラマで「楽しいリムル一家」という趣。ただこの手の話は、数話程度本エピソードの合間にインターミッションとして入るのなら良いが、これだけで1クール引っ張るとなるとかなり弛緩する可能性があるので、そこのところを何を魅力として描くかが勝負。元作とのつきあいを考えると私もしばし付き合う予定

 

ドラゴン、家を買う。第1話

 根性なしのレッドドラゴンが、あまりの根性なさに親父に勘当されてしまい、自分の安住の地を求めて家探しをするというストーリー。ドラゴンにあるまじき根性なしの主人公が一番の特徴。

 いわゆる伝統的なファンタジーのパロディのような設定であるが、勇者を「極悪非道な迷惑もの」という描き方をしていたりなど皮肉は効かせてある。

 作品的な雰囲気は嫌いではないが、目下のところは残念ながら特別に面白くもない。なお一番気になったのはいかにも安っぽい作画。OPで昔のファミコン時代のゲームのパロ画面があるが、本編自体もどことなく作画がゲームっぽくて安っぽく、動きにギクシャクしたところなども見られる。というわけで見ているとなぜか目が疲れるのが気になる。とりあえずはしばし様子見。

 

憂国のモリアーティ 第12話「大英帝国の醜聞 第一幕」

 半年前に放送されたシリーズの続き。やはりキャラが既に確立している有利さがあって内容的には安心して見られるところがある。今回は前シリーズラストに少しだけ登場したホームズの兄のマイクロフト(マイクロソフトではない)が登場するが、これがさすがにあの曲者の兄貴だけあってホームズに輪をかけて曲者である。

 そのホームズが本人も知らない間に大英帝国の命運にも直結するとされる陰謀に巻き込まれてしまう展開。しかもマイクロフトがこの件の解決を託したのがモリアーティ兄ということで、必然的にモリアーティ対ホームズの図式にならざるを得ないと言うところ。

 鍵を握る謎多きヒロインであるアイリーン・アドラーがホームズを上回るような曲者で、かなりキャラが立っている。今回はホームズもひたすらアドラーに振り回されただけだったというところ。今後はモリアーティとホームズの対決になっていくんだろう。元々前シリーズが高評価だった作品なので期待大。


 というわけで目下のところ、モリアーティが期待、転スラ日記も今まで行きがかり上よほど腑抜けた話にならない限りは完走しそう、ドラゴンが微妙かというところ。