白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

転生したらスライムだった件 第32話「希望」

シオンの死で絶望のどん底に落ちるリムル

 リムルが戻ってきた時、皆が明らかに何か重要なことを隠している様子だったが、それはシオンの死だったか。

     
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 シオンってリムルとの距離がかなり近いんですよね。単に秘書ってだけでなく、リムルは明らかに彼女のことを出来の悪い娘のように感じていた。しょっちゅう「この娘は・・・」って言い方してましたからね。それだけに衝撃が大きすぎた。リムルにしてみたらシオンの強さも知っていたから、まさかシオンが死んだとは考えてもいなかった様子。リムルとシオンの関係は回りも知っていたから、あえて触れてなかったんだろう。

   
CMも入ってましたが、リムルのフィギュアが出てます

 怒りや悲しみの感情が渦巻いているのに、妙に冷静な部分があることをリムルは「俺は心から魔物になったんだ」と表現してましたが、実際には人間でも怒りや悲しみが大きすぎると逆に冷静になって涙も出てこないということがあります(私は阪神大震災の現場でそういう人を大勢目にした)。だからあれはリムルの心が魔物になったということよりも、リムル自身が今まで自分は元々人間だったという意識から、人間に対して甘かったという意識が滲んでいるんだろう。さらにはここで大勢亡くなった魔物達のことを悲しんでいるということが、既に自分が人間サイドではなく魔物サイドに立っているという新たな認識でもある。

 

3.14%の朗報

 まさに絶望のどん底に落ちたリムルだが、そこに蘇生の可能性の朗報が。まさかの結界の存在が逆に可能性をつないだという展開。確率が0でないならやるとリムルは言ったが、そりゃそうだろう。1万人の人間の命が必要という計算結果が出た時に、リムルは0.1秒ぐらい躊躇いましたが、既に自分は魔物側だと考えて大殺戮の腹を括りましたね。それでも流石にリムルも罪なき人々を1万人も屠るとなれば躊躇うだろうが、そこに2万の軍勢が攻めてきたとなれば、確かに「ちょうど良い」になる。最初からケンカを売ってきた奴らなんだから、心置きなく殲滅させてもらおうというところだろう。リムルも一国の統治者として単なる甘ちゃんでは通用しないということを痛感して覚悟を決めたようである。

     
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 ファルムスはとりあえず上層部と軍隊を完全につぶしてしまえば抵抗力はなくなる。そこに「英雄」ヨウムを送り込んで国を乗っ取ってしまおうという話。謂わば傀儡政権を立てるってことだが、別にそこの国民にとって不幸にならなければ問題ない。リムルは特に圧政を強いるつもりもないだろうし。

 どうやら弱体化の結界は大規模な魔導装置を使って運用する大がかりなもののようですね。となると一回破壊したら簡単にすぐに張り直しってわけにはいかなそうだ。聖教会叩く上での問題にはならなそうです。それにそもそもリムルが魔王として覚醒したら、その状態であの結界がどの程度影響するかは不明。何か進化した途端に、あんな結界難なく消去してしまいそうな気もするが。

 

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