壁までは来たものの・・・手詰まり
バック・アロウ一行はレッカ凱帝国とリュート卿和国の間の中立地帯を抜けて、北の壁までやって来ました。意外とすんなりたどり着いたなという印象ですが、やっぱりその壁は簡単にぶち抜くこと出来ない模様。初めて城艦が主砲をぶっ放しましたが(シュウは知らない間に城艦のコントロール方法を次々と解明していく。さすがに天才。)、全く効果なしという結果に。まあそんな簡単にぶち抜ける壁なら、もう既にどちらかの陣営がそれを試みていたでしょう。エッジャ村の面々は壁に神聖な感覚を抱いていて、壁を越えるなんてとんでもないとここに来て動揺し始めたようですが、人間にはそういう現状維持のバイアスもある一方で、壁があったらそれを越えてみたいと考えるチャレンジャーな奴も一定数いるものですから、今まで壁に穴開けようとか、乗り越えようとした奴がいないはずはない。
しかも壁は自動防御システムでも持っているんでしょうか。本格的な攻撃を受けたことでそれを排除するべく動いてきました。確かにこのようなシステムを完備していると言うことは、この壁は人為的に作られたものということになりますが、いつ作られたのかは不明ですが、昨日今日ではないでしょうから、それが今日まで稼働しているというのもすごい技術ではあるのですが。
レッカ凱帝国とリュート卿和国の双方が介入してきました
で、ここに来てカイ君に輪をかけてさらに脳筋なオッサンが登場しました。北方将軍とのことですが、体中から漲る単細胞オーラがほとばしっています。しかし単細胞だけに単純に敵に回すとタチの悪そうなオッサンです。にしてもここでもまた出るのはバック・アロウの特異性。斧の一撃をプルンと受け流してしまいましたね。信念がないフラフラしたものだから、信念の一撃も受け流したんでしょうか?
そして今まで存在感の薄かったリュート卿和国の方にも動きが出て来ました。心優しき皇女様の意を受けた騎士・プラーク。甘い男性なのか男装の麗人なのかがまだハッキリしていない中性的キャラで腐女子に受けそうなタイプ(笑)。空を飛ぶブライハイトというのも初登場ですので、リュート卿和国もひたすら脳筋のレッカ凱帝国と違ってまた別の方面で技術力とかが高そうである。
レッカの方ではレンがシュウの細工を暴いたことでまた動きが出て来たようです。レンを動かしたキョウという男は明らかに腹に一物ありそうです。いずれは宰相を追い落として自分が取って代わろうというぐらいの野心を秘めていそう。バック・アロウの件を自身の野心の実現のためにうまく利用しようという意図が垣間見えているようです。
そしてカイとレンも動き出したようです
で、脳筋カイがいよいよ機動する模様で、愛する男に裏切られたと怒り爆発のレンもそれに同行する模様。ただレンはシュウに軽く見られたと考えているようですが、私はシュウはレンの行動も読んで、それも自身のプランに必要な要素として織り込んでいるような気がしてならないんだが。いずれ「ああ、君ならそう行動するだろうと考えていた」「えっ?」って展開があるような気がする。なんか「こう見えても僕は君のことを信頼してたんだよ」ぐらいはしゃあしゃあと言いそう。
壁の前でエッジャ村一行はバック・アロウと別れてリュート卿和国へ、バック・アロウは壁を越えるべく一人であがくとのことになったが、バック・アロウにあれだけこだわっていたシュウがあっさり別れると言うことは、このままでは壁を越えるのは無理だからリュート卿和国の技術もうまく使ってやろうという考えなんだろう。とりあえず「そのブライハイト空を飛べるようだけど、それであの壁を越えられる?」ぐらいはまず聞きそうだな。壁に穴を開けられないのなら乗り越えるしかないんだが。
それとずっと引っかかっているのはソーラなんだよな。何かの度に妙ないかにも何か思わせぶりな反応をするんだよな。作品的に「この人には重要な過去があります」というのを匂わせているような気がしてならない。この辺りも鍵になるのかな。
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