白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

オルタンシア・サーガ 第2章「記憶~マゴニアの伝承~」

相変わらずの王道まっしぐらの展開

 さて、まさにコテコテの展開をしているこの作品ですが、今回もコッテコテです。お子様向け漫画での、登場人物が虫歯になっていやいや歯医者に行くというエピソード並のコテコテの展開です。泉の魔物の話をむきになって証明しようとガキが暴走して、一人でダンジョンに向かってしまって危機に瀕するという展開と、結果として主人公がそれを助けるという展開、お約束もお約束過ぎるパターン。本当に王道から全く外さない話だな。

     
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 で、メインストーリー的には今回の進展は、マリュスが実は逃亡したお姫様であるということを明確に描きました。今回の主人公は実は彼女であると言える。パターンとしてアルフレッドと彼女のダブル主人公構成を取っているとも言えるか。

     
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 泉の魔物とは結局は心の中を覗いてその人物が最も恐れるものに擬態すると言う話でしたが、アルフレッドは自分の父が人狼に殺されたということを聞いているので、その自分の心が覗かれて人狼が現れたと考えたようですが、あれは実際はマリュスが一番恐れていた人狼が現れたというオチですね。そして彼女がそのトラウマをいずれは乗り越えていくべきことをも暗示していた。

 

真の敵は内側にいるのか?

 それと彼女が逃亡する時の詳細が語られたことで、どうやら王国の中に陰謀があり、今担がれている彼女の弟は恐らくその連中の傀儡なんだろうということも想像が付きました。結局は最終的な敵は外よりもその連中と言うことになりそうな予感。また前話ではあまり話に絡んでいなかったモンスターの存在がクローズアップされることになりました。やっぱり真の敵はモンスターを率いているのではということが感じさせられますね。

 このコテコテのパターンを歩んでいる作品としては、次辺りは新しい仲間が加わるという展開でしょうか。戦力的に考えても、あと数人は仲間が加わるはずです。それにこの手の作品としてお約束として登場するべき魔術師と僧侶がまだ登場しておりません。恐らくまだまだパーティーメンバーは増えるでしょう。

 とにかくコテコテにパターン通りの話なので、そういう意味でのハズシはないのですが、あまりに展開が見えすぎるということで意外性や面白さに若干欠ける部分がある。その辺りはまあこのタイプの作品の宿命ではあるが。

 

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