白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2021年冬アニメ(月曜版)

 月曜日にチェックしたのは以下の2本。

 

魔道祖師 前塵編 第1話「禁断の召還」

 どうやら中国製アニメの模様。おかげで登場人物が漢字だらけで少々馴染みにくい。

     
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 しかし驚いたのは中国アニメのレベルが著しく上がっていること。説明されなかったら中国製だとは思わないし、残念ながら今の日本製アニメはこの作品よりもずっとグレードの低い作品も多い。私の記憶にある20年ほど前の中国アニメは日本アニメとは比較対象にさえならないぐらいにレベルが低かったのだが、こういう部門でも日本は完全に追い越されたと感じてしまう。最近は韓国製アニメも同様に日本と差がなくなったというか、既に追い越していっていることを考えると、すべての分野でこの数十年日本が足踏み、もしくは後退している間にアジアは日本を越えていってしまっているのを感じる。

 さて作品の方だが、比較的ありがちのサイキックウォーズものの亜流。どうやら道術に根ざしたものであるらしいところが中国的である。主人公は恨みによって転生されられた術士のようで、かなり明るくて脳天気なところのある人物であるが、その術のレベルは相当に高い模様。彼を呼び出した男の恨みは今回であっさり晴らされてしまったようだから、これからは彼自身の物語になるんだろう。

 状況説明抜きでテンポ良く話を進めていくのは作品としてなかなか上手い。画面も動きがあってアクション面の見所もあり。中国エンターティーメントもかなりレベルが上がってきたということをつくづくと感じさせられる。とりあえずしばし要チェック。

 

無職転生~異世界行ったら本気出す~ 第1話「無職転生」

 無職で引きこもりだった30代の男が異世界に赤ん坊として転生、そこでどうやら魔法の才能があることに気づいてという話。ニートがファンタジー世界に転生したら無双という典型的な今時の量産型パターンだなと思っていたら、少し調べてみたら、実のところはこの作品がそのパターンに載っかったというよりも、むしろその黄金パターンをこの作品が作ったというのが実際らしい。ではなぜ今頃になってそんな「古典」がアニメに登場したのかという辺りは若干の疑問あり。

     
さすがに原作はかなり先まで行っている模様

 と言うわけで内容自体は転生ものの教科書のような内容。雨後の竹の子のように登場した後継作によって悉くパターンが踏襲されているので、正直なところ今更目新しいところは全くない。

 まだ話の序盤なのでこれからどういう方向にストーリーがコケていくのかが今ひとつピンとこないのだが、まあタイトルから見てもダメダメ人生を異世界で一からやり直すという話なんだろうことは予測が付く、その過程で「前の世界ではこうやって失敗したから、今度の世界でこういう風に失敗を避ける」というパターンでキャラが成長していくという展開になるんだろう。

 目下のところは特にキャラの破綻などもなく手堅い印象。この作品固有の特別な面白さというものも感じられないが、かといって特に難点も見当たらない。というわけでしばし要チェック。


 というわけで本日の2作品は今後もしばしチェックを続ける予定。

 

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