白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 第11話

皇女様の積極的アプローチは朴念仁に通じず

 第三皇女様はかなり積極的にイスカにアプローチ。未来が読める能力のある彼女は、皇庁の将来の危機が読めたようだ。もっともその未来を変えようとあがいているようだから、未来は確定したものというわけではなく、現在もっとも可能性が高い未来が見えているというところか。アポロンに呪いをかけられたカサンドラと違って、予知は出来るが誰もその予知を信じないので未来を変えられないという救いのないものではないようだ。

     
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 で、その協力をイスカに依頼したわけであるが、イスカは「いや、俺の彼女はアリスだし・・・」ってことを一瞬考えたようにしか見えなかったが、実はそこまで深くは考えずに、立場上無理だし、自分が目指しているのは帝国と皇庁の平和共存だという皇女様も考えていなかったような壮大な構想を持ち出す。さすがにこれは皇女様も「無理」って感じたよう。今までの因縁を考えると、そんなもの思いつくのがかなりこの世界では異常なんでしょうな。

 誰も信じられる者が周りにいないという皇女様に対して、イスカは明らかにアリスをイメージして「身近に頼れる者がいる」という言い方をしたが、あれって実際には恋敵と手を組めっていう無茶ぶりなんですが、イスカはそういうことを全く考慮に入れていない模様。女性の好意ってものにとんと無頓着な朴念仁です。ひねくれているアリスと違って、彼女は完全に直球ど真ん中でアプローチしてきてるんですが、多分そう言う認識はないようですね。

 

で、作品は完全に中途で終わるようですね

 そこに突然現れる、恐らく皇庁の乗っ取りを企んでいるご本人。完全にたらし込んでいる長女を立てて皇庁を意のままにするつもりなんでしょうな。そのためには邪魔者である第二皇女と第三皇女の排除を目論んでいる。しかしこいつとのゴタゴタは明らかに決着など付きそうにないので、本作は帝国から送り込まれた魔女捕獲ロボット(なんでしょうね)をアリスとイスカが「石破ラブラブ天驚拳!!」でぶっ飛ばした辺りで終わりですかね。結局は何も始まらず、何も終わってませんね。で、続きは第二期を鋭意制作中、もしくは第二期制作を要望する声を上げてくださいって辺りか? 正直なところ、何が何でも続きを見たいと言うほどの作品でもないな。

 

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