熱血展開キター!
うん、今回はなかなか熱くて良かったと思いますよ。どうもこの作品はどことなくストーリーが淡々と進み過ぎるところがありましたから。そもそも主人公のベルはかなりの熱血キャラだと思うのですが、今までそういうところがあまり正面に出てなかったので。
それにウィーネを巡る追跡劇の中でも、ロキファミリアの面々の中にもバーサーカー的な者から、ベル達に感覚が近い者まで様々いるという辺りが描写されていて、今回は人間劇としても表現できていた。
あの感情の薄そうな女剣士までが最後はあからさまな感情を示しましたね。「私はもうそのモンスターを殺せない」って。そりゃ、ウィーネのあそこまでの命がけのけなげさを見せられたら、余程そこらの人間よりも貴い。さすがの彼女も感情を動かされたということでしょう。こういう展開はなかなか良い。
ところでベルって実際はどの程度強いんでしょうか。どうも今まではあまり剣とかは強そうな印象がなかったのですが、今回あの女剣士と相手にかなり躊躇いがあるとしてもそれなりに渡り合っていた腕前はなかなかのものであるという印象です。それとも彼は必死になった時には強くなると言うかなり極端な主人公アビリティを持っているわけでしょうか。この辺りはこの作品を今シリーズからしか見ていないせいもあってよく分からん。
そして最後の最後に何やら陰謀が炸裂していたようです。あの最初から何を考えているか今ひとつよく分からなかったロビンフッド神。やっぱり何を考えているのかよく分からん(笑)。何かを企んでいるようですが。まさか「ここでまとめて全員死んでもらいます」ではないでしょう。それだったらもっと早くにもっと簡単な方法がいくらでもありますので。
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それにしても以前から言ってますが、そもそもドワーフや獣人のようなデミヒューマンまで普通に存在する世界で、モンスターの定義って何なのかという問題があります。知性があって感情があって人間に対しての害意がないのだったら、それって単なる新しいデミヒューマンの一種に過ぎないのではと言うお話。正直なところ、知性に欠けて欲望と憎悪の感情が中心で他の人間に対して害意ばかりの一部の人間の方が、よっぽどモンスターだったりする。
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